透き通るように青い海に入ると
大きな宮があった。真ん中に門があって
左右に宝珠が置かれている。正真正銘の龍宮城だ。
「凄いわね…」
ララは目を丸くしていた。
そりゃそうだ。ララがアリのような大きさに
感じられるものなのだから驚く。
それ以上に門番なんかの量にも驚いた。
「ありゃ何万体だ…」
思わずそう言うと
門番が一斉に俺を睨んできた。
「己、何者だ!」
そう叫ぶと喉に青龍刀を当てられた。
凄まじい威力で思わず逃げようと思ったが
水中だ。動けない。
後ろにはサメも居るしで危機である。
そして、思わず息を呑んだ瞬間
目の前の門番の首が跳ねた。
血液が水に流れて周りが曇ると
とても大きな龍が目の前にいた。
大きな目玉に、赤い模様が目元にある。
瑠璃色の毛色に長い舌を出して
俺とララに近づいた。
「やぁ、来たね。」
「見苦しいところを見せてすまないが
どうぞお入りなさい。」
ヒゲを震わせてそう言うと
俺等を宮に入れた。このときに気づいたのは
コイツはサーガラだということだ。
ララは喜んでサーガラの後に続いたが
嫌な感じがして俺は気が引けた。
「お座り。…急だが何の用なんだい?」
座敷に座らせられてそう問われた。
ここで一つ断っておくが
このときにはサーガラが半人半龍なので背は同じだ。
「…人間界との共存を考えている。
だから、サーガラの許可を得ようと…」
「え?全然良いよ。やるつもりだったからね。」
すんなりとOKを貰った。
この龍王、軽すぎる。
「え?マジなの?」
ララが声を上げると
サーガラは優しい笑みを浮かべて言う。
「うん。全然良いよ!建築とかするなら
部下に持っていかせるから。」
「へぇ〜!そうなのね。
良かったじゃない!ロウヴェス!」
「…そうだな。」
曖昧に答えて俺は考えた。
(グルに聞いたような人じゃないし
そんな妙な性格でもない…。コイツ、本当にサーガラか?)
頭にそうよぎったので
俺はサーガラに聞いてみた。
「お前、本当にサーガラなのか?」
「じゃなきゃ門番の首を軽々飛ばさないよ。」
「性格が悪いと聞いたが。」
「…迷信じゃない?」
「そうか?」
「うん。確かに悪いけど人によるよ。
君みたいな輩には優しいからね…。」
ボソッと言うと言い直すように口を開いた。
「今日、泊まる?」
「へ?」
「泊まろうよ。ララちゃん乗り気だし。」
「なんでララの名前を…」
「未来が見えるからね。」
「…チートかよ。」
「君だって長く生きればこうなるよ。」
呆れるように言うと
ララが身を乗り出して答えた。
「泊まるわ!ウマい話も聞きたいし〜」
「はっ?!」
「乗り気だねぇ〜」
「良ければ酒でも飲むかい?」
サーガラがニヤリと笑うと
ララは頷いた。けれど俺は知っている。
コメント
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ハウスドラゴンがアリって…え、めちゃくちゃに大きいじゃないですかしかも龍宮城ってッ!✨((歓喜))(とりあえずデカい建物大好きな鳥)((小学生かな?? も、もんばーんッッ😌💥(モブはタヒぬ運命なんや(哀れみの眼差し)) というか登場シーン…血の霧が晴れた先にたたずんでるとかカッコ良すぎですね😇、めっちゃ猟奇的ですけど🫠(まあ龍だし(???))