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書いてみましたー!思いつきなのでよくわからない話となっておりますー
普通に暴力なので苦手な人見ない方がいいと思います!
キャラの解釈違いなどおそらくありますでしょうから、割と色々いけるよー!って方はどうぞ!
今日もエスティからメール。来て欲しい。絶対。だって。素直に俺はメールを送ってもらい、誘ってくれることが嬉しい。ここ最近は毎日呼ばれることが多くて流石に疲れてしまう気がするけど、それでも。
俺はエスティのことが好きで、最近は告白…なんてのも頭をよぎるようになった。誰だって、好きな人からのメールは思わず、心が躍ってしまうほどに嬉しいはず。もしかしたらあっちも…なんて。
でも最近、エスティはや…落ち込んでるみたいで、よく物に当たったり、愚痴をよく言ったりするようになった。だけど、俺を頼ってくれるのは嬉しい。そんなところも、まぁ、可愛いもんだと思う。いつか、エスティのご機嫌や国勢が安定したら、告白しようか、なんて思っている。
早速、もう少ししたら、家を出るよ、と文字を打って送る。
昨日作ったシナモンロールを持って行ってあげよう。紙袋いっぱいにシナモンロールを詰める。喜んでくれるだろうか、そう思いながら家を後にする。今日はすこやかに晴れていて、好きな人と会うには最高の日だなと思う。春のありがたみを感じながら晴々した気持ちで街を歩く。エスティの家までは、後少し。
着いた。エスティの家のインターホンを鳴らす。
ぴんぽーん
エスティの家にはヤグルマギクが咲いている。花を見つめながらぼーっとしているとエスティが出てきた。
「おはようエスティ」
無言。今日は何か嫌なことがあったのだろうか。
軽い手招きで家の中に入れと合図される。
大人しく家の中に入る。
家の中は前来た時よりも少し荒れていて、窓もカーテンも閉め切っている。
「カーテンと窓開けようか」
何も言わない。首を傾げると、少し頷いてくれたので窓を開ける。ふわっと春風が吹き抜けていき、部屋にじわじわと光が差し込んでいく。春はこうでなくてはいけない。こんなにもいい天気なのだから、今日はエスティと一緒に散歩にでも行こうかと思った。
「エスティ、部屋片付けたら散歩にでも行こうか」
「気分じゃない、察してよ」
少しこちらを睨みつけながらエスティは呟く。
少し悲しくなりながらも、しょうがないのでエスティの家を掃除し始める。
後ろで騒がしい物音が聞こえてくる。エスティが物に八つ当たりしている音。
「エスティ…物が壊れるぞ…それに危ない…」
エスティを止めようとして手首を掴むと手首を振り解かれほっぺを引っ叩かれた。
俺の行動が気に入らなかったらしい。
「なんで!?なんで僕がスオミに指図されないといけないの!?!?いい加減にしてよ!!!
なんで僕に構うの!?!?どうせめんどくさいやつだと思ってるんでしょ!?」
叩かれたのは初めてだった。俺がポカンとしているとエスティに押し倒されて殴られた。
鼻のあたりを殴られて鼻血が出てくる。
「エスティ…い゛ッ……っだい゛…!」
聞こえてないらしい。可愛いとか思っていた俺がバカだったとつくづく思う。
いや、可愛かった。ほんとは可愛かった。何が彼をここまでに仕立てあげたのかが、気になるところだった。
「い゛ッ…ぅえ……」
腹を殴ってきた。いい加減、耐えられない…かもしれない。
裏切られたような気分になった。
「…え…え゛すてぃ…やべろ…」
口から血混じりの唾が出てくる。
「がッt……」
……………
あれ、外が暗い…あの後のことを何も覚えていないので、多分…気絶していたんだと思う。
床には血と唾と涙…後よくわからない液体が散らばっている。どれも俺のものだろう…ゲロは吐いていないだろうか…吐いたとは思いたくない。
ふと部屋の中を見回すとベッドの上にエスティが寝ている事に気がついた。俺は床に放置かよと思うと苛立ちと悲しみが湧いてきた。ついでにごめんねも無し。
激痛に悶えながらも立ち上がり エスティの顔を見る、気分が良くなったのかすやすやと寝息を立ててしずかに眠っている。俺はこの顔が好きだったことを思い出す。
でももう流石に彼とは付き合えない、俺にそこまでの愛はない。
頑張って重い体を引き摺りながらエスティの家を後にする。タクシーを呼ぶ事にした。
この傷で俺の家まで帰る事は難しいだろう。外に出ると冷たい風が肌を掠めていく。寒い。
タクシーに乗り込むと安心したのか、情けなくなったのか、悲しくなったのか、涙が溢れてきた。
好きな人。好きだった人。
今まで純粋に彼のことが好きだった昔の俺に謝りに行きたい。
なんとなく、自分が惨めだと思った。
彼に会うことはもうないだろう。