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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜2nd season
第3章 『愛の告白は薔薇の数』
〜試された名探偵〜
最終話 執事という一線を
その日を境に、執事達は積極的になった。
『おはようございます、主様。モーニングティーをお持ちしましたよ。』
『あ、ありがとう…ベリアン。』
『ふふ、身支度のお手伝いを致しましょうか。』
『え、それくらい自分で…。』
『いいんですよ、私に甘えてください。』
(ふ、普段より積極的…!)
ベリアンは私の髪をとかし、メイクまでしてくれた。
一方その頃。
『寝坊助主様、起きろ。』
『ぼ、ボスキ!?』
『おはよう。主様。髪とかしてやるから、座れ。』
『え、え?』
『なんだその顔、男として意識しろって言ったろ?今日から至近距離に慣れろ。』
『いきなりそんなこと言われても…。』
『いいから、座れ。ほら。』
ボスキは私の髪をとかし、結んでくれた。
『ポニーテール…。』
『俺とおそろいだ。』
『っ!!』
『次はメイクだな、こっち向け。』
『じ、自分で…。』
されるがままメイクされた。
『『心臓持つかな……。』』
ガチャッ。同時に部屋を出る。
『『百合菜。お姉ちゃん。』』
((お互い大変だね。\そうね。慣れるまでは。))
私達は食堂に降りる。
『おはようございます!主様。』
ロノは私達の前に朝食を置いた。
『『いただきます。』』
と、フォークとナイフを取ろうとしたら
私の隣にはロノ、百合菜の隣にはバスティンが。
『あの、ロノ?』
『俺が食べさせてあげます!』
『口を開けてくれ。』
『甘やかされてる…?』
『『あーん、主様。』』
『『…あ、あーん…。』』
パクっ。
『『美味しいですか?\美味しいか?』』
((ドキドキして味なんて分からない…。))
『少し食べすぎたかしら…少し散歩しようかしら。』
と、庭を散歩する。
『ふふ、相変わらず綺麗な薔薇。』
薔薇の香りを嗅いで癒される。と、その時。
チクっ。
『いっ…。』
棘に触れてしまい血が出てしまう。
『私としたことが…。』
『主様?どうしたんすか?』
『あ、アモン。薔薇の棘に刺さっちゃって。』
アモンは私の手をすくいとり、傷口にはむっと噛み付いた。
『ん…っ。』
痺れる感覚に顔を歪める。
ペロッ。チュゥ…。
天樹
313
『ァ、アモ…っ。くすぐったい…。』
『主様の血甘くて…美味しいっすね。』
『っ…。』
『このままルカスさんのところで治療するのが正解なんすけど…もう少しだけ独り占めさせてくださいっす。』
『ん…っ。』
『確かこの辺りに…。あ、あった。』
私はキッチンの棚を開けてお菓子の箱を発見する。
『隠してたお菓子!ボスキに食べられてなくてよかった。』
『主様?』
後ろから声をかけられる。
『は、ハウレ――わぁ!』
椅子に乗っていた私は驚いて体制を崩してしまう。
『主様!!』
ガシッ!
『は、ハウレス…。』
『申し訳ございません。俺が急に話しかけたから…。』
『う、ううん。大丈夫だよ。』
『良かった…主様が怪我をしてなくて……。』
ハウレスはニコッと微笑む。
『あの、ハウレス?』
『…もう少し、このままでもいいですか?』
『!』
『主様と離れたくありません。』
『っ…。』
昼も違う執事にあーんされて食べさせられた。
『主様、あーん。美味しいですか?』
『う、うん。』
『ふふ、口元についてますよ。』
フェネスは私の口元に指を添えた。
ペロッ。
『フェネス…いつも恥ずかしがってそんな事しないのに…』
『俺だって男ですから、主様のこと好きですし、他の執事に取られたくないです。』
(フェネスの独占欲があらわに…。)
『主様主様!はい、あーん!』
『お、美味しい…。ありがとう、ラムリ。』
『えへへ、主様、僕にもあーんしてください!』
『わ、私からも?う…。あ、あーん?』
『えへへ、嬉しいです!』
(これからこんな日がずっと続くと思うと耐えられないかも…。)
デザートはルカスと一緒に作ることに。
『百合菜がホットケーキが食べたいって言うから作ることになったけど…どうしてルカスも?』
『ふふ、主様と一緒に作りたいからですよ。なんでもお手伝いしますよ。』
『ルカスってお菓子作り出来るの?』
『まあまそれなりには…。』
『分かったわ、じゃあまずは、これをメレンゲにしてくれる?ふわふわのホットケーキにするわ。』
『かしこまりました。』
『……。』
(あれ、共同作業…これってなんだか――。)
『新婚さんみたいですね。』
『!!』
心の中を読まれた気がしてドキリとする。
『ふふっ♪』
『っ……。』
一方その頃。
コンサバトリーでは。
『ナック、あの、近い…』
『すみません、主様の美しさを焼き付けておきたくて。ふふ、顔が赤いですよ?』
『こんなに近ければね…。』
『主様は私に近寄られるの嫌ですか?』
『嫌ってわけでは…。』
『私は、もっと主様に意識して頂きたいです。』
ナックは私の手を取り、自分の胸に当てる。
『貴方に触れてるだけでこんなにもドキドキしてしまいます。』
『な、ナック…』
『いずれ主様も私のようにドキドキさせてみせますからね。』
『ナック…。』
そして、夜。
『……ミヤジ。』
『どうしたのかな?』
『髪を乾かすぐらい自分で出来るわ。』
『ふふ、私がお世話したいんだよ。主様の髪は綺麗だね。サラサラで…絹みたいで、ずっと触れていたい。』
チュッと髪にキスをする。
『っ!!』
バット後ろを振り向く。
『ふふ、照れてるのかな?』
『も、もう…っ。』
『主様、お風呂一緒に入りませんか?』
『なっ!?』
『ふふ、冗談です。そんなことしたら他の執事の皆さんに怒られそうですし。でも…私は本気ですよ。次は一緒に入りましょうね。』
『え、えっと…。』
(こ、答えずらい!)
『…ハナマル。近過ぎるわ。』
『なになに俺が襲うかもって心配してんの?』
『いや、その心配も、もちろんあるわ。』
『やだなぁ主様。俺がそんな耐え症のない男に見える?』
『…。』
『俺は寝込みを襲う趣味はねぇよ。主様に嫌われるの嫌だし。ほら、もうゆっくり休め、俺が子守唄でも歌ってやる。』
『ハナマル…。』
『主様の髪は綺麗ですね。』
『フルーレが手入れしてくれるからだよ。』
『ふふっ。ありがとうございます。これからも、ずっと俺が手入れしてあげますから。』
『ずっと?』
『えぇ。もし、主様が俺を選んでくれるのなら……ずっとです。』
『フルーレ…。』
次の日の朝
『おはようございます。主様。』
『……。』
(このまま起きなければ…諦めるかしら。)
『…ふふっ。』
私は布団を剥がし主様の耳元で囁く。
『優しく起こされるより…こうして強引にされた方が好みですか?』
『っ!』
私は飛び起きる。
『ふふっ。おはようございます。』
『ユーハン…っっ。お、おはよう……。』
『おはようございます!主様!主様に、今日1日ラッキーなことが起こりますように!』
『テディ…。』
『ふふ、俺がずっと一緒にいますからラッキーな事ばかりですよ!俺が保証します!』
テディは私にニコニコと微笑む。
『テディ…。』
『俺だって主様のこと好きなんです。いつもの俺だと思ってたら大間違いです。俺は、あなたにもっと俺のことを好きになって欲しい。』
テディは私の手を取り、その手を自分の頬に当てる。
『俺だけの主様…♪』
『っ……。』
『我からのアーンが食えぬのか。』
昨日同様、ベレンとシロがあーんしてきた。
『い、頂きます。』
『美味いか?』
『え、えぇ。』
『それなら良かったな。ふっ。』
『はい、主様。アーンして?』
『あ、あーん…。』
『美味し?』
『っ……うん。』
『はい、次は俺にも。アーンして?』
『そ、それは…』
『恥ずかしいの?ふふ、恥ずかしがってる主様も可愛いよ。』
『っ…。』
これから毎日のように執事達から意識させられると思うと私達双子は持ちません……きゅぅ>_<
次回
第4章 『学びの場は謎だらけ?』
〜謎に包まれた失踪事件〜
第1話 制服を身にまとい?
コメント
2件
執事の皆積極的で、見てるこっちもドキドキしちゃう!