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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜2nd season
第4章 『学びの場は謎だらけ?』
〜謎に包まれた失踪事件〜
第1話 制服を身にまとい?
年も明けて、数ヶ月。春の桜が咲き始める。4月。桜の花と共に依頼も舞い降りてきた。
『失踪事件。ですか。』
『あぁ。ローズ・ウッド・アカデミーで生徒が消えているんだ。しかも、学園内で。』
ドローイングルームでフィンレイ様と紅茶を飲みながら話を聞く。
『学園内で…?それなら犯人は学園の誰かということですか?』
『あぁ。だが、未だに犯人は見つかっていないんだ。これといった目星もなく……。』
『…ちなみに、今まで失踪した人の共通点はありますか?』
『これだ。』
私はフィンレイ様からリストを受け取る。
『…っ!フィンレイ様。これは単なる失踪事件などではありませんよね。』
『あぁ。失踪した者の共通点は全員が女子生徒であり、容姿が美しい生徒ばかりなんだ。』
『……。』
『失踪した生徒は未だに見つかっていない。どこにいるかも分からないんだ。学園内も学園付近も探しているが…。』
『それで私に依頼をしてきたと、フィンレイ様直々に。』
『あぁ。理事長であるミラーズも君にしか頼めないと言っている。頼まれてくれるかな?』
私は席を立ち、スカートの裾を掴み、頭を下げる。
『仰せのままに。探偵の名に懸けてこの麻里衣。必ず失踪した人を見つけ出しますわ。』
『話が早くて助かるよ。では、ローズ・ウッド・アカデミーに潜入捜査をしてくれ。』
『――え?』
と、言う訳で――。
『制服なんて久しぶりに着るなぁ。』
『ふふ、似合ってますよ。フルーレ。』
『ほら、お姉ちゃん。恥ずかしがらないでおいでよ。』
私はお姉ちゃんの手を引っ張る。
『「郷(ごう)に入(い)っては郷(ごう)に従(したが)え」って言うけど…。』
『良くお似合いですよ、2人とも。』
『ありがとう。』
『ルカスも似合ってるわよ、先生役。』
私達は生徒と教師に分かれ、潜入捜査をすることになった。
教師役はベリアン、ハウレス、フェネス、
ルカス、ナック、ミヤジ、ハナマル、テディ、シロ。
ベリアンはマナー指導、及びテーブルマナー。
ハウレスは体力育成。
フェネスは図書館司書。
ルカスは保健体育、及び保健室の先生。
ナックは数学及び会計学。
ミヤジは音楽・倫理。
ハナマルは国語、及び文学。
テディは歴史、及び戦史。
シロは美術。
そして、生徒役はロノ、バスティン、ボスキ、アモン、ラムリ、ラト、フルーレ、ユーハン、ベレン、私と百合菜。
オレンジの制服 ネクロダリア寮には
ラムリ、ロノ、百合菜の3人。
白の制服 シャドウリリー寮には
フルーレ、ベレンの2人。
赤色の制服 ブラッドローズ寮には
ラト、アモンの2人。
紫色の制服 ナイトヴァイオレット寮には
ユーハン、私の2人。
青色の制服 スカイシノグロッサム寮には
バスティン、ボスキの2人。
『今回は潜入捜査だから、悪魔執事ということはバレないようにね。』
『はい、主様。』
『そして、学校な訳だから私達のことは主様って呼ばないように名前で呼ぶこと。』
私は眼帯をつけながらみんなに忠告する。
『かしこまりました、主様。でも、我々が心配しているのは――』
『…分かってる、今回狙われてるのは女子生徒。私と百合菜は狙われる対象…でも、犯人を見つけるためには自ら罠の中に踏み入れることも大事よ。』
『主様…。』
『フィンレイ様から次に狙われるかもしれない人のリストは貰ってるの。私達は陰ながらその子たちの護衛、そして監視よ。1人にさせないこと。教師役のみんなもそれを重視してて欲しい。』
『かしこまりました、主様。』
『お姉ちゃん、私…。』
『百合菜、大丈夫。百合菜のことは必ず私が守るわ。でも、寮が違うから会うのは合同授業の時やお昼位かもしれないけど、大丈夫、ラムリとロノが必ず守ってくれるわ。』
『お姉ちゃん…うん。わかった。』
私達は制服を着てローズ・ウッドアカデミーへと向かった。
それぞれ振り分けられたクラスに向かい自己紹介をして潜入捜査1日目が始まる。
『ふふ、麻里衣さんと同じクラスなんて嬉しいです。』
『私もよ、ユーハン。』
『その割には顔みて話してくれませんね。』
『そ、それは…。』
ユーハンと私は隣の席になった。ユーハンは私の手を取る。
『今は同級生ですから、これくらい許されますよね?』
『っ…。』
と、その時――。
『転校生の麻里衣さん、だっけ?』
『?え、えぇ。えっと……。』
『あ、ごめんね。自己紹介がまだだったね。
私はアリアン・ミルキー。よろしくね!』
『よろしく。』
(貴族の学校だとは聞いてたけど、元気で明るい子もいるのね。お淑やかな子ばかりだと思ってたけど。)
『コソッ。麻里衣さん、この方は……』
『えぇ。リストの中にも居たわ。』
『ん?何か言った?』
『いいえ、なんでもないわ。ミルキーさん、と呼んでもいいかしら。』
『うん!もちろんいいよ!麻里衣ちゃん!』
(ちゃん付けされるなんていつぶりかしら。)
『この学校に来るの初めてだよね。私が学園案内してあげるよ!授業まで時間あるし、ね?』
『えぇ。ありがとう。ユーハンも一緒にいいかしら。』
『もちろんいいよ!ユーハン君も一緒に行こ?』
『はい。』
ミルキーさんに連れられ学園内を案内される。
『麻里衣ちゃん凄く美人だよね、クラスの男子達メロメロだったよ。』
『そ、そうかしら…。』
『……(╬´^ω^)』
(ユーハン、目が笑ってない。)
『そうだよ!話しかけるのも躊躇ってたし、転校早々モテモテだね!』
『あはは…。』
『(╬ ˙-˙ )』
(話題を変えよう…。)
『ミルキーさん。あれは何かしら。立ち入り禁止と書いてあるけど…。』
私は渡り廊下のその先の部屋を指を指す。
『っ…あそこはね…。』
明らかに顔色がおかしくなる。
『ミルキーさん?』
『麻里衣ちゃんには教えておいた方がいいか…。実は、この学園では最近失踪事件が起きてるの。』
『え…っ?』
『失踪した生徒が失踪する前に入ってた部屋があそこなんだ。あそこに部屋に入った生徒は必ず居なくなってるの。だから立ち入り禁止になってるんだ。』
『そうなの…。』
『失踪した生徒は未だに見つかってないし…。どこに行ったかも分からない…。そして、失踪した生徒の共通点は――。美しい女子生徒ばかり。』
ミルキーさんはまっすぐ私を見る。
『…!』
『麻里衣ちゃん綺麗で可愛いから…もしかしたら…っ。』
ミルキーさんは私の手を掴む。
『ごめんね、怖がらせるようなこと言って…。でも、私麻里衣ちゃんのことが心配で…。』
『……ふふっ。ありがとう。ミルキーさん。私なら大丈夫よ。私、護身術の心得があるから。いざと言う時は自分で守るから。』
『麻里衣ちゃん…。可愛いだけじゃなく強いだなんて…私麻里衣ちゃんのこと気に入ったかも!あ、ごめんね、気に入ったなんて偉そうな…。』
(貴族の学校とは言っても気さくに話してくれる…嬉しいわ。堅苦しいと思ってたけど。)
『私麻里衣ちゃんと友達になりたい!ダメかな?』
『!もちろん、私でよければ。』
私は握手を交わす。
一方その頃――。
『…お姉ちゃんは今頃クラスの男子にモテモテなんだろうなぁ。』
『麻里衣さんに言いよる男がいたら俺そいつ許せねぇかも……。』
『ご飯くん、顔に出てるよ。』
『談笑中失礼する。』
『あ、貴方は?』
『この君達の所属するネクロダリア寮の寮長、ヴェル・スリーナだ。』
『あ、ほんとだ。オレンジの制服だ。』
『よ、よろしくお願いします。』
メガネをかけたいかにも真面目そうな男子生徒に話しかけられる。
『ところで君たちそのピアスはなにかな?』
『これ?ファッションだよ、ファッション!』
ラムリは自慢げに答える。
『ここは由緒正しきローズ・ウッドアカデミーだ。僕の寮に所属するからにはそれは外してもらう。』
『えぇー!』
『別にこれくらいいいだろ!』
『ちょ、ロノ、落ち着いて。』
(早速目立ってるな…。)
1時間目 国語・文学
『ハナマルさんちゃんと授業するでしょうか。』
『ハナマルのことが心配?』
『えぇ。あの人は執事の仕事も怠惰ですから。』
(はっきり言うのね。まぁ否めないけど。)
ガラッ。
『お前らお待たせ。国語と文学を担当するハナマルだ。今日は初めての授業だから…。みんなには春の俳句や短歌を作ってもらう。2人1組のグループになって、作ってくれ。』
『ユーハン君、一緒にやらない?』
女子生徒に話しかけられるユーハン。
『えっと…。』
ユーハンは私を見る。
『大丈夫よ、私は他の子を探すわ。ミルキーさんは…。あ、もうペアがいる。どうしようかしら。』
『ん?そこの生徒、1人あまりか?』
『は、ハナマル…先生。』
『じゃあ俺と組もう。』
(っ!ハナマルさん最初からそれが目的で…っ!!)
ごぉぉぉぉ🔥
『ゆ、ユーハン君?』
『よ、よろしくお願いします…。ハナマル先生。』
『あぁ。』
私とハナマルは黒板の前に立ち、チョークを握る。
『…あの、ハナマル、近いんだけど…』
『だって俺達今はペアだし?』
『みんなにバレるから離れなさい…。』
と、離れようとしたらグイッと手を引かれてしまう。
『わっ!』
ハナマルの胸に抱き締められる。
『顔が赤いぞ。主様?』
『っ……!』
『ハナマル先生、麻里衣さん何してるんですか?』
『あぁ、悪い悪い。大丈夫か?麻里衣さん。つまづいたみたいでな。俺が受け止めただけだ。』
『(╬´^ω^)』
『ゆ、ユーハン君…どうしたの?』
『…失礼しました。俳句が出来ました。先生、出来た俳句はどうすればいいですか?』
『そうだな、その場で発表してくれ。』
『分かりました。 』
私は俳句を詠む。
『春の風に、吹かれてしまえ、ハナマル先生。 』
『意味わかんねぇし怖ぇし、字余りだな。』
『『( `´)–*–(`´ )バチバチ☆』』
(はぁ…何してるんだか…。)
一方その頃――。
合同授業(ラト、アモン(ブラッドローズ寮)
バスティン、ボスキ(スカイシノグロッサム寮)
『1時間目は体力育成だ。みんなの講師を務めるハウレスだ。よろしくな。合同授業ということでお互い初対面の人もいるかもしれない。まずは自己紹介からして、その後準備運動、そして、ペアを組んでくれ。 』
『ボスキさん、私と組んでください。』
『絶対お断りだ。』
『ボスキさん、俺と組んでくれ。』
『あぁ。アモン、頑張れよ。』
『ちょ、ボスキさん酷いっす!』
それぞれペアを組み、鍛錬が始まる。
一方その頃――。
『私の授業では音楽と倫理を教えるよ。今日は音楽室で楽器を弾く授業だ。まずは、自分の思うように弾いて見てご覧。音楽は楽譜に沿って奏でるものだが、音楽も芸術の1つ。自分の思うままに、自由に奏でるのも芸術だ。倫理も同じように、自分たちの考えを持つことが大事だからね。君達には自身の想像力を大切にして欲しい。』
『流石ミヤジさんだね。フルーレ君。』
『はい、ミヤジ先生は俺の憧れですから!』
それぞれが思い思いの授業をし、受け、1日目は順調に見える。
お昼の時間
教師一人一人には書斎が与えられ、教師寮というものがある。教師はそこでお昼を食べる。依頼絡みのことを話す時はそこで話すことになっている。
食堂にて
『麻里衣ちゃん!一緒に良かったらお昼食べに行かない?うちの食堂の料理は美味しいんだよ!』
『えぇ。行きましょうか。』
と、教室を出て食堂に向かう。
『ん〜美味しい!』
『えぇ、ホントね。』
昼ごはんを食べていたら隣に男子生徒が座る。
『初めまして、転校生の麻里衣さんですよね?』
『はい。』
『俺、同じクラスのモーリスって言います。初めて見た時から可愛いなって思って…。』
『ふふ、ありがとうございます。』
『良ければお隣で食べてもよろしいですか?』
『え、えぇ。もちろん…。』
『麻里衣ちゃんったらモテモテ〜。』
正面に座るミルキーさんに茶化される。
『か、からかわないで…。』
一方その頃、離れた席では。
『……。』麻里衣様担当執事(教師を除く)
『いやこっわ。何この空気感。そりゃモテるよね、麻里衣さん美人だもん。』
『流石お姉ちゃん…。』
『主様と同じ寮だったら良かったのにな…。ユーハンさんずるいっす。』
『同じ寮とは言っても男子寮ですから…。まぁ同じクラスで隣ですが。』
『羨ましいっすー!』
と、騒いでいたらザワザワと食堂が騒がしなる。
『生徒会長よ!今日も美人だわ……。』
『きゃー!』
『ミルキーさん、生徒会長って…。』
『うん、あの人だよ。』
白くて長いふわふわの髪をたなびかせて、肌は
太陽の光など浴びたことのないような白い肌で、口元には赤いリップを塗っていた。
『フルーワ・リリナ様って言うの。大企業の貴族のご令嬢で、この学園にも多額の寄付をしてるの。同い年とは思えない程綺麗なんだ。』
『そうなの…。』
遠目で見ていたら、パチッと視線が合う。
『ふふっ。』
こちらににこりと微笑む。
『……。』
その目に吸い込まれそうになってしまう。
『生徒会長…ですか。』
『確かに綺麗っすけど、主様の方が綺麗っすね。』
『ローズ君しー!』
(生徒会長のフルーワ・リリナ。今回の失踪事件のリストには乗ってない。あれほどの美人なら、狙われてもおかしくない。…妙だな。)
『…!』
ボスキから視線を感じて、私は席を立つ。
『麻里衣ちゃん?どこ行くの?』
『ちょっと用事が出来たわ。また教室でね。』
『う、うん。』
私達は教師寮の書斎に集まる。
『気付いてくれたんだな。主様。』
『えぇ。もちろん。生徒会長のフルーワ・リリナ…。今回のリフトには彼女は乗ってない。これがどういうことか分かる?』
『妙っすよ、だって、あれほど美人なら狙われてもおかしくないっす。フィンレイ様間違えたんじゃないっすか?』
『いや、それはありえないだろ。あの人に限って。』
『あるいは…』
と、その時――。
ドガッ!
扉を蹴破り1人の男子生徒が入ってくる。
『彼女が犯人だって決めつけていいと思うけど?そこまで馬鹿だった?悪魔執事の主。麻里衣さん?』
『なっ……!なんで私の正体を……?』
『それは俺も同じだからだよ。』
突如現れた男子生徒の正体とは――?
みんなには言ってなかったけど、フォロワー様の創作主様律ちゃん(男)を出して欲しいとリクエストが来たので登場させます!この律ちゃんの登場で物語が大きく変わるかも?
次回
第2話 証拠と供述
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天樹
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