君に会うまでの僕

はぁ。とため息をつきながら家へと向かう。

今日もいつもと変わらない酷い学校生活だった。

ガラッ

たかし：「お！ドブネズミ！来たか！」

クラスメイト ：ｸｽｸｽ

たかし：「おめーの席ねぇから！！」

と、言われ自分の指定席を見ると。

なかった。

椅子も机も。

昨日掃除して使った雑巾の絞りきれてない水滴だけがただ、残っていた。

あぁ。またか。もういい加減鬱陶しいな

ほんとなんなんだ。

毎日毎日。うざいったらありゃしない。

そしてベランダを見た。

そこに乱暴に書き殴られた机と椅子だけが、

孤立したように投げ捨てられてた。

「死ね」「キモ」 「学校来んな」

など。まぁいい。

こんなのいつもと一緒だ。

さぁ、机達を片付けたらあげないと。

と、僕はベランダへ響きひとつない廊下を1人静かに向かっていった。