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氷上の王子が鬼だった話。

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氷上の王子が鬼だった話。

5 - 第5話 チーム対抗戦

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2025年08月05日

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恋太郎side


チーム対抗戦のルールはこうだ。

赤チームと青チームに分かれて拠点を奪い合う。全てで5つの拠点がありより早く3つの拠点を占拠した方が勝つ。過度な戦闘は禁止。


くじの結果は【赤チーム】皇后崎、遊摺部、ロクロ、漣

【青チーム】四季、屏風ヶ浦、矢颪、恋太郎


これから20分ほどの作戦会議が始まる。



恋太郎「みんなの能力教えてくれない?」


四季「俺は銃だせる!レンは?」


聞きなれない名前に驚き四季の方に視線を向ける。きょとんとした俺に驚いたのか、四季ニコッと笑って口を開く。


四季「あだ名!かわいいっしょ。」


恋太郎「う、うん。なんだか新鮮だな。」


初めて会う俺にこんなにも優しくしてくれるのかと感激してしまった。無意識に頬が緩む。それがなんだか恥ずかしくなって目線を逸らした。


恋太郎「俺の能力だよね?実は俺自身もまだよく分かってないけど、俺は人の視線を集めることが出来るんだ。」


矢颪「あぁ?どうゆう事だ?」


恋太郎「んー、俺がスケートをしている間みんなの視線が強制的に俺の方に来る…みたいな感じかな。ゲームしたことある?RPGでよくある“タンク”的な役割。」


タンクとは敵の攻撃を一身に引き受け味方を守る役割のことだ。今の俺の能力はとにかく俺一人を目立たせることにある。正直今の俺では荷が重すぎるくらいだ。能力を発動した途端沢山の攻撃が降り注いでも、俺は自分を守るすべがない。


矢颪「お前につとまるのか?」


恋太郎「正直言うとめちゃくちゃ不安だよ。でも、俺が注意を引き付けているうちにみんなに相手チームを叩いてほしい。」


屏風ヶ浦「わ、わわ、私が役に立てるなら…!」


四季「もちろんだぜ!」


矢颪「腕がなるぜ!」


矢颪は俺のことをすごく嫌っていると思っていたから、なんだかその言葉を聞いて嬉しくなった。さっきからみんなに優しい言葉ばかりかけられて自然と笑顔になる。


その後の10分ほど作戦の詳細を決めついに決闘が開幕することになった。


無陀野「これよりチーム対抗戦を開始する。」


無陀野の声を合図に両チームが走り出す。

俺は作戦通りに1つ目の拠点に向かう。そしてその前で指を噛む。


恋太郎「血蝕解放」


途端にスケートリンクができ、俺の足にはシューズが与えられた。足は俺を優雅な舞へと誘う。指先やまつ毛の先まで意識する。ただ美しく滑ることに集中した。



四季side


レンが踊り出した。初めて見たが、これはやばい。一つ一つの動きが洗練されていて目線が釘付けになる。だが、俺はそんなことをしてる暇は無い。赤チームである皇后崎がこちらへと向かってきている。


四季「血蝕解放」


俺が銃を構えたら皇后崎も戦闘態勢に入った。確かレンの能力には範囲があって、その効果範囲まで引き付けなきゃなんだっけ?

しかしこれが中々難しい。皇后崎を上手く誘導するのは至難の業だ。

皇后崎の方を見ながら後ろにいるレンに近づいていく。

そんな時だった。


ドンッ…


俺とレンの体がぶつかった。まさかもうこんなにも近づいていたなんて。皇后崎に集中していて気が付かなかった。

まずい…!!


恋太郎「うぁ…!!落ちる……!!」


足が絡まった俺とレンは崖の底へ落ちていった。


続く

※能力について

四季に能力が発動していないのは恋太郎の血を飲んでいるからです。血を飲んだ人には一定期間抗体のようなものが出来ます。(違和感すごくて申し訳ないです。)

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