ーーー店長が拘束されてから2日目ーーー
橙「桃ちゃん、学校行ってくるな」
桃「………」
橙「…1人で大丈夫?」
桃「…………ん」
橙「何かあったら電話してな?」(行く)
桃「………」
俺……生きてて…いいのかな……
迷惑ばっかりかけて、何も返せてないのに……
咲さんにも店長にも……何も返せてない……
何を返せばいいんだろ……お金かな……
お金で店長の身柄も開放されるかな…
……身売り…やろうかな…
警察の人にバイトするなって言われちゃったし
桃「……あ」
包丁ある………そうだ……
俺だけ罰ないのおかしいよね
自分で罰受ければいいんだ……
桃「……へへっ」
店長の分も罰受ければ、店長開放される……
そうだ……そうだよな……
罰受けるのは俺だけでいいんだ……
ザシュッ……グサッ……グサッ……
桃「っ……痛くない……もっと」
ザシュッザシュッ……グサッグサッ……
桃「あははっ……真っ赤……!!」
グサッグサッグサッグサッ!!
桃「………これじゃ…まだ駄目……、タヒねばいいかなぁ……あはっ……そっかぁ、タヒねば迷惑なやついなくなるもん……迷惑にならない死に方……やっぱり海かなぁ……」
バタンッ(外)
桃「あっ……手当しないで出ちゃった…ま、いいか……タヒぬし」
フラフラ
青「ぬぁぁぁぁ!!!!!遅刻だぁぁ!」
桃「…………」
青「あっ!桃くん!!」
桃「……」
青「おはよう!…………ってえ!?腕どうしたの!?血が流れてる……え?あ、とりあえず手当しよ!?」
桃「いらない」
青「駄目だよ!」
桃「青……俺ね……もうタヒぬんだぁ」
青「は?」
桃「こんな迷惑なやつ生きてたってしょうがないんだよ……」
青「桃くん?」
桃「俺……迷惑ばっかりかけるから、幸せになれないのかなぁ……ずっとこの先も……だったらタヒんじゃえばいいじゃん?」
青「手当……しよ……」
(公園に行く)
青「…………」(手当してる)
橙くんに連絡しないと
桃「青、学校行かないの?」
青「行ったら貴方タヒぬでしょ」
桃「うん」
青「うんって……」
桃「あははっ、なんでそんな顔するの?青も迷惑なやつ居なくなって嬉しいでしょ?」
青「嬉しくないよ」
桃「んふっ、嘘つき」
青「…………」
何があったの……?こんなに自分の腕傷つけて……
桃「ねー、青……俺もう行きたいんだけど」
青「駄目、もうちょっと一緒にいよ?」
桃「えぇ……早くタヒにたいのに」
青「っ……」
桃「俺がタヒんだら、みんな幸せになると思うんだぁ……まぁ、悲しむ人なんていないだろうし」
青「僕は悲しいよ」
桃「…………嘘」
青「嘘じゃないよ」
桃「嘘だよ……あぁ、青は優しいから、そんな事言うんだよ……んへへ、嘘はよくないよ?」
青「嘘じゃない」
桃「嘘なの!!!」
青「ビクッ……」
桃「俺といると周りも不幸になる……」
青「僕は不幸だと思ったことないよ?」
桃「嘘だ……今の青、嫌い……嘘つき」
青「……嘘ついてないんだけどなぁ」
桃「……もういいよ……どうせタヒぬし」
橙「桃ちゃんっ!!!」
桃「……橙?」
橙「桃ちゃん腕大丈夫なん!?」
桃「だいじょーぶ」
橙「桃ちゃん……家帰ろ?」
桃「駄目だよー、俺タヒんでないもん」
橙「タヒんだらあかん!店長さん悲しむで……俺も悲しい……嫌やよ」
桃「橙も嘘つき」
橙「嘘やないよ!俺桃ちゃんいないと生きて行けへん」
桃「嘘つき!今日みんな嘘つく……なんで?俺が迷惑者だから?そっか……そうだよね……俺が迷惑なやつだから」
橙「違うねん!一旦家戻ろ?ゆっくり話そうや」
桃「嫌だ!俺はタヒななきゃいけないの!」
橙「だから駄目やねん……お願い、桃ちゃん……家帰ろ?」
桃「…………」
橙「な?ほら、帰るで」(手を引いて帰る)
青「僕も行っていい?」
橙「あぁ……」
コメント
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えぇ!?タヒぬのも自分のこと傷つけるのもダメだよ!!