「好きっすよ。」
その一言で俺の顔は真っ赤になった。たとえ冗談だとしても、こういうことは言われ慣れてない。顔の熱が一向に退かないのが分かる。
「耳まで真っ赤になっちゃって、可愛いっすね、ネザーさん。」
そう言って俺の頬に触れる。俺はビクッと反応した後、その手を優しく退けた。
「退かさないでほしいっす。せっかくネザーさんに触れられたのに。」
なんでこうも恥ずかしい台詞を当然のように言えるのか不思議だ。俺なんてスキンシップどころか言葉で伝えることも難しいと感じるのに。
「お前ほんとによくそんな台詞を恥ずかしげもなくそんなこと言えるよな……。」
「ん~、いや、あんたには恥ずかしがってるように見えなくても俺結構恥ずかしいっすよ。ここまでしないですもん普通。さっきだってなんであんなこと勢いで言っちゃったんだろ~って思いながらだったっす。」
表情一つ変えずに言うものだからあまり信じられない……。ただウェズの性格上、嘘をついたりすることはない。だからこれは本心なのだと思う……。そう思うとまた顔に熱をおびはじめた。
「っ、そうかよ。………ありがと。」
やっとの思いで感謝を述べると、ウェズが驚いたように目を見開いて俺の方を見ていた。
「…感謝を伝えるのも恥ずかしいんすか??
っはは、やっぱ可愛いっす。あ”ー襲いてぇ。」
「!?!?」
突然の発言にウェズを二度見する。ウェズは悪びれた様子でも気まずそうでもなく、俺の動揺した様子を見て興奮していたようだった。
「っ、いいっすよねやっぱその顔。ネザーさんはどんな顔してても可愛い。大好きっす。……もう、我慢したくないっす。」
じりじりと距離を詰めてきて、最終的には俺を抱き締める。身長は1cmしか変わらないはずなのに、俺のことを包み込むように抱き締めてるから体格差を思い知った。こんな、こんな奴に抱かれたら、俺、どうなるんだ……??俺も無意識のうちにウェズを抱き締め返していた。
「………いいってことっすか??ネザーさん……。」
惚けたような表情でこっちを見るウェズに、俺は返答する。
「……あぁ。お前の好きなようにしろ。」
そう言った途端、ウェズは何かが切れたように俺をベッドまで連れていき噛みつくようなキスをする。
「ん”ぅッッ……!?」
「ん、ふぅ”……ぁ”、んぁ”……♡♡ネザー、さ…んッ♡♡」
あまりにも深いキスに頭がふわふわする。
「っ♡♡♡今夜は寝かせねぇから、覚悟しろよ…♡♡ネザー…♡♡♡」
ゾクゾクと反応した俺を見て、ウェズは満足そうに俺の服に手をかけた。
コメント
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うほっ……いいBL…(^ω^)