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彼は「床で寝ます」とか言ってたけど
俺がそれを許すわけないので一緒に寝る
シングルベットなので2人だと少し狭い
でも、彼の温かみを感じられる
お互い寝れないので、ふたりで寝落ちするまで話すことにした
kn「明日も学校あるけどどうする?」
sm「どうするって何がですか」
kn「行くか行かないか!」
「たまにはサボっちゃおうよ」
sm「まぁ面倒ですし明日は行きたくないです」
kn「じゃあ明日はサボっちゃおうか」
「ふたりとも用事で休むって連絡したらサボりってバレちゃうかな」
sm「まぁバレてもいいんじゃないですか?」
「お互い出席率は高いですし」
kn「そうだね」
ふたりで明日は休むと学校に連絡した
学校側が連絡アプリを導入しているので簡単に休める
隣で彼があくびをする
kn「もう寝よっか」
sm「はい、」
電気を消してふたり一緒に眠りに落ちた
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……眩しい
目を閉じていてもわかるほどに
いや、実際は目なんか閉じていない
だけど、開けてもいないような
そして、体が揺れている
“ここは夢の中だ”それだけは確実にわかる
そして今、海の中で波に揺られている
手も足も動かせない
……あぁ、昔本で読んだことがある
クラゲは脳がなくて、波に揺られ移動する
不老不死のクラゲもいるが、大体1年で死んでしまう
死んでしまったら、クラゲは水に溶ける
とても儚くてずっと印象に残っている
来世はクラゲにでもなりたいなって思ったこともある
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ピピピピとアラームが鳴った
そういえば昨日アラームを切っていなくて、学校に行く日と同じ時間に鳴ってしまった
スマホの電源をつけてアラームを切っていると
隣で彼が起きた
kn「ごめん、起こしちゃった」
sm「大丈夫…」
彼はとても眠そうだった
kn「朝ごはん作るからそれまで寝てていいよ」
sm「……じゃあ寝る、ありがとう」
そしてもう一度眠る彼の顔をこっそり写真に収めておく
そしてホーム画面に設定する
ロック画面だと電源つけた時にバレてしまうかもしれないのでね
そして顔を洗って朝ごはんを作る
途中で彼が起きてきた
kn「あれ、まだ寝てていいんだよ?」
sm「なんか悪いなって思っちゃいまして…」
kn「笑、そっか」
それからふたりで作ったごはんを食べた
……まだ今日の夢のことを覚えている
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コメント
2件
knさんがsmさんの寝顔をホーム画面にするあたりほんとに好きすぎます.ᐟ.ᐟ knさんの見てる夢とか、終わり方がエモくてだいすきです⌇⌇