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コメント
6件
あーゆり組てぇてぇよぉぉぉぉぉぉ
ゆり組〜❤️❤️
「2人の人生。」
翌日の朝。
涼太
「ふわぁ…」
昨日の事で、ちゃんと寝れなかった…
生徒たちの林間学校なのに…
ねっむ…
翔太
「先生…?」
涼太
「ん〜…」
翔太
「先生ー!!」
涼太
「わっ…!」
翔太
「先生、だいじょぶ?」
涼太
「うん、なかなか寝付けなくて…笑」
翔太
「休んだ方がいいんじゃない…?」
涼太
「えっ…?」
翔太
「だって今日、山登るし…!」
「転んだりしたら…」
涼太
「だいじょぶだって…笑」
翔太
「ほんとに…?」
涼太
「ほんとに…」
「だいじょ…」
翔太
「危ない…!」
先生はそのまま倒れた。
翔太
「良かった…」
何とか頭だけは守れた。
涼太
「しょおた…」
翔太
「だいじょぶだから…!」
パッ…
翔太は涼太のおでこに手を添える。
翔太
「すごい熱…」
「旅館に医務室あったよな…!」
翔太は涼太を抱えながら旅館へ走った。
女子
「えっ、あれ翔太じゃね?」
女子
「ほんとだ!でもなんで、先生抱えてんの?」
女子
「知らね」
「どーでもよくね?」
女子
「それなー」
女子
「…」
医務室
翔太
「先生…!」
医務室の先生
「昨日、寝不足だったって言ってましたよね?」
翔太
「はい…!」
医務室の先生
「なのに、こんな朝早くから起きてこんな炎天下の中ずっと立ってたら倒れますよね」
「だから、単なる熱中症です」
翔太
「…」
「単なるって…笑」
医務室の先生
「はっ?」
翔太
「単なるってなんですか…!?」
「俺のいとこ…」
熱中症で死にかけたんですけど…!!
医務室の先生
「…」
「それは、失礼しました…」
翔太
「二度と言わないでください…」
「熱中症はトラウマなんです…」
「だって…」
俺の大事な人しか奪わないから…
医務室の先生
「大事な人…ですか…」
「先生はどんな大切ですか。」
翔太
「…!?」
「誰にも言いませんよね。」
医務室の先生
「誰にも言いませんよ。」
翔太
「俺の…」
大事な彼女です。
医務室の先生
「…」
「そうだったんですね…」
翔太
「ほんとに誰にも言わないでください。」
「女子が騒ぐんで…」
「あと、〇〇って奴にも言わないでください」
「あいつは絶対、SNSで拡散するから 」
医務室の先生
「分かりました。」
「私は出ますね」
翔太
「分かりました」
医務室の先生
「お大事に…」
翔太
「先生…」
「起きてよ…」
涼太
「んっ…」
翔太
「先生…!」
涼太
「俺…どうしたんだっけ…」
翔太
「熱中症で倒れたの…」
涼太
「そうだったんだ…」
「ごめん心配かけて…」
翔太
「いいって…」
「自分の心配して…!」
涼太
「あっ、翔太、山登った…?」
翔太
「登ってないよ。」
「先生に付きっきりだったから。」
涼太
「なんで…」
翔太
「えっ…?」
涼太
「どうして、行かないの…」
「俺のせいじゃん…」
「心配かけてごめん…」
「俺のせいで…」
翔太
「先生…」
涼太
「ごめんね…グスッ…」
「俺のせいで…ズッ…」
「思い出作れなくて…グッ…」
パッ…
翔太は涼太の口を手で塞いだ。
涼太
「んっ…!?」
翔太
「黙れ。」
「思い出とかどうだっていい。」
「俺は涼太を…」
守りたかったんだよ…
涼太
「…!?」
翔太
「涼太しか居ないんだ…」
「俺の大切な人…」
「親は海外に転勤で2年ぐらい帰ってきてないし…」
「友達にもすぐ裏切られて…」
「だから、涼太しかいないんだよ…」
「俺が…」
すごく大事で大切にしてる宝石みたいな人は。
涼太
「翔太…」
翔太
「あぁ、言っちゃった…」
「秘密にしとこうと思ったのに…」
「でも、先生だから親のことは知ってるでしょ?」
「だったら、いいや…」
「涼太には全部言うから。」
涼太
「ねぇ、翔太…」
翔太
「んっ…?」
涼太
「んっ…」(口付
翔太
「んっ…!?」
涼太
「俺も全部言うよ。」
「俺は、若い時に親なくしてるんだ。」
「父親は、小4の時、母親は、中3の時。」
「親二人共居ないからさ、一人で全部やってたよ」
「バイトも上手くいかないし。」
「でも、昔から先生になりたくて。」
「必死に勉強した。」
「そしたら、受かっちゃって…笑」
「すごく嬉しかった。」
「誰も支えてくれる人がいなかったけど、自分でなんでも抱えてさ、夢叶えたんだ。」
「だから、支えてくれる人がいると何故が涙が止まらないの。」
「全部俺が背負ってたから。」
「ありがとね。」
「翔太。」
翔太
「…」
ギュッ…
翔太は涼太をそっと抱きしめた。
涼太
「えっ、翔太…?」
翔太
「今度から俺が全部支えるから。」
「やりたいことはなんでも言って。」
「俺が全部叶えてあげる。」
「困った時は俺呼んで。」
涼太
「翔太…グスッ…」
翔太
「俺ね、空飛べるんだ。」
「どこでも飛んでくから。」
涼太
「うん…グスッ…」
そのまま2人は優しくキスをした。
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩9話へ続く!
長くなってしまってすまねぇ💦