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私を守ってくれた柏木くんは、かっこよかった。
好きになる理由も、少女漫画みたいだったし、柏木くんだって、いつか居なくなっちゃうんじゃないかってくらい、綺麗だし、この恋も実るわけないだろうなって実際思っちゃってるし。
何回も手紙送ってる私バカみたいだし、返事も来ないから諦めようかなって思ったりすることもこれまで何回もあったし、あと1年で卒業だし、この悩んでる時間も勉強に費やしたり、別の恋に時間かけるのもいいなって思ってるし、でも、柏木くんの事は大好きだし。どうすればいいかわかんないし。もうやだ。
「冬雪ちゃ~ん!」
聞いたことのある声がした。教室のドアの方を見てみると、宮崎蘭がいた。授業が終わってすぐだったから、クラスのみんなはまだ自分の席に着いていて、みんなが私の方を見た。ちょっとだけ、恥ずかしくて、すぐに宮崎くんの方に駆け寄った。
「なんでそんなおっきい声で、!」
「冬雪ちゃんのこと困らせたくて笑」
ハハッと子供みたいな笑顔を私に向けてきた。柏木くん程じゃないけど、可愛いなって思った。宮崎くんと目を合わせるには私は顔をあげないと喋れなくて、宮崎くんはめっちゃ背が高いから。きっと。モテるんだろうな。
宮崎くん、かっこいいかもなぁ
そう、思ってしまった。