続き
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時間も頃合になり、目当ての店へと向かう。
今日来た店はアキラが割と前から目をつけていたイタリアンらしく、
【仕方ないから教えてやるよ、けっ】
と悔しそうに教えてくれた。
席に座り、ピザやらパスタやらワインやら色々注文する。
俺はワインが苦手であることを知っている奏斗がコーラを頼んでくれる、こういう気遣いがとてつもなく好きだ。
頼んだものが来て、乾杯をし、食事を口に運ぶ。
奏斗はカルボナーラ、俺はペペロンチーノを食べながら談笑する。
前まで気まずかった事が嘘のようだった。
奏斗は酒が進み、少し酔っているようで顔が赤く、
「ひばぁ〜、あーん」
なんて自分のカルボナーラを押し付けてくる。酔っ払いにときめいてしまう自分が悔しい。
『はいはい、水飲んで。』
駄目だ駄目だ、と自分を制しながら奏斗に水を渡す、
大人しく飲んでくれる筈もなく、
「ひばがのませて、」
なんて甘えてくる、全くこの酔っ払いは。
こちとらお前のことが好きな男だぞ、
今すぐちゅーしてやったっていいんだぞ。
そんなことを思いつつ水のコップを傾ける。奏斗は水をゆっくり飲み込み、
ふやけたように笑った。
あの日とは違う、安心しきった様な笑顔だった。
堪えきれなかった。
あの日の告白を、もう一度。
『好きだよ、奏斗。』
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