ー今回のお話についてー
前回の第1話、200いいねと沢山のご好評を頂けてとても嬉しく思います有難う御座います(土下座)
好評を頂いたという事で宣言通り続きなども継続して書こうと思います!
振り返りをすると第1話では、甲斐田晴が魔に乗っ取られてしまった、という所ですね。
今回は甲斐田が間に乗っ取られるまでの出来事を詳しく掘り下げていこうと思っております。
続き…というよりは経緯に近いですがお許しを。
次回は配信が始まる前、配信中のお話、
甲斐田が倒れた後のお話ですね!基本長尾視点になるかと思われます、
視点が変わる時はお知らせしますので御安心を。
では今回のお話も楽しんでいって下さいな。いいねやコメントをして下さると
モチベと更新頻度が上がるんで是非して下さると嬉しいです!(
⚠︎ 長くなりますがご了承下さい。
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「…御参りに来んのも数ヶ月振りかな、
ちょっと汚れてるし掃除…するか、なんか御恩有るかもしれないし。」
僕が行ったそこは、半年から1年程前に建設された神社。作られたばかりの頃は参拝客が1日に1人は来る割と大事にされてた場所…なのかな。僕も偶に顔を出して巫女さんの手伝いをしてた。今となっては人も少なくなって、巫女さん達も困り果てて見捨てられた神社なんだと。もう僕の屋敷の1部と化してるな、薬草も何故か少し生えて来ているし…。なんやかんや大事にしてる。
でも数ヶ月空けば汚れが付いてしまうのか、蜘蛛の巣だったり砂だったりが沢山付いていた。御利益が有ればwin-winじゃん?とか思って意気込んで箒を取りに1回屋敷に戻る。…ついでに他の掃除グッズ持ってくか。
んで帰ってきて、早速始めようと羽織を畳んで綺麗な場所に置く。…意外と時間掛かりそうだな。暗くなる前に終わると良いんだけど。少し溜息を吐いては、すぐに掃除へ取り掛かる。
汚い所から終わらせた方が後が楽に感じる筈…。そう思って迷いなく賽銭箱の前に屈む。
「うーわ、賽銭箱の中とかヤバそ…ッてう”わ”ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!?!??!!!」
覗いてみたら中には何かよく分からないちっさい小狐みたいな魔とゴキ…Gが居た。覗いた瞬間は、ん?って困惑して見詰めちゃったけど、もうなんだかGは”やぁ☆”って言ってそうだったし魔とは目が合ったしで思わず叫んで尻もちついた。そしたら魔の方も驚いたらしくてすぐ賽銭箱から出て後ろに退いていく。
「いやマジであんな場所に入ります…??
この全世界の敵と僕の研究対象が雨水に浸ってたんだけど…もうヤダぁ、」
困惑と動揺と恐怖とで絶望しちゃって、その場で顔覆って消え入りそうな声でそう呟いた。あの魔から悪意っぽいのは感じなかったかは良いけど、凶暴な奴じゃなくて良かった…。草木から顔を出す小狐みたいな魔を見ては、其奴へ向けて嫌味のように言葉を並べる。
「あーあ、手伝ってくれたら僕とっっても嬉しいんだけどなー???」
そしたら其奴静かに賽銭箱に戻ってって、Gを退治して雨水を片付けてくれた。…いや聞き分け良過ぎない?!自分で言ったけど本当にやってくれるとは。驚愕する顔で見てたらなんか凄いドヤ顔された気がして腹たった、うん。
「ちょっと気に食わないけどありがとね!!!!」
怒り混じりに其奴へ訴えては、立ち上がって土を払い雑巾を取り出して賽銭箱の中を拭く。…って、ひと拭きで大分雑巾汚れるな。む、っと顔を顰めながらも拭き終えて雑巾を水で絞る。
___ふと後ろを振り返った。何か視線を感じた気がしたから。でも魔も人も何も居なくて、有るのはいつも通りの風景だけ。…気の所為、かな。若干の警戒心を残しながらも、掃除に戻る。
_数時間後_
「お”あ”あぁ…疲れたぁあ!!明日絶対筋肉痛じゃん…、」
やっぱり几帳面な性格もあって凄い時間かかっちゃった、もう夕暮れだ。ゔぅ…なんてその場で伸びをしながら呟く。まぁでも見た感じ凄い綺麗だし、気分も良いかな。達成感に見舞われて、ふふんとドヤ顔を浮かべる。…そういえばあの魔もどっか行っちゃったな。害は無さそうだったから良いけど…、数日警戒しとこう。辺りを見回しながら考える。
やっと本来の目的であるお祈りが出来る…、長かった。掃除のせいで。鈴を鳴らして賽銭箱の前で手を合わせる。…特に祈る事も思い付かないけど、まぁ…安全に過ごせますようにとでも言っとこう。周りの奴の分まで。瞼を伏せて、数秒間お祈りを1つ。
____ 御 前 ハ 優 し 過 ギ ル 。____
耳に入ったその言葉。…いや、何方かと言うと頭に鳴り響いた。その声は低く不気味で、神とは掛け離れた物だった。急な出来事で動揺してヒュッと変に喉を鳴らして目を見開く。周りには誰も居ない。魔か?魔にしても誰が…まさかさっきの小狐?御札を取り出そうとしたその時、ある事に気付いた。…羽織と一緒に置いたんじゃん!!!バッと羽織の方へと振り向いてそう考えると、視界がぐにゃりと歪んで暗転する。
…あれ、今どういウ…状況だ?視界が暗転かラ少しずつ見えてキて、頭を片手で抱えながらそう考える。そうじゃん、羽織の上にある御札を取りに行こうと…。だけど羽織の方へ足を進めようとしても金縛りみたいに動かない。ただ視えるだけ…、いや、もう1つ感覚がある。
背後の冷ややかで吐き気のするような感覚が____。
気付いた頃には もう遅かったんだと思う。糸が切れたみたいにその場で崩れ落ちて意識を失った。不思議と痛みはなくて、ただ意識が闇に沈んで行く感覚だけがあった。
コメント
1件
続き書いてくださりありがとうございます!! 気になってたので嬉しいです ٩(ˊᗜˋ*)و 今回の物語も面白かったです!