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・ノベル慣れしてない、空白開けるの下手
・マリン船長嫌われ
・前世(V)→ファンタジー(海賊)に転生(他同期も同様)
・🦋は故人(ファンタジーの世界線で)
・体調不良、嘔吐吐瀉表現
・長い(多分)
・地雷さよなら
《こちらは中編となります。前編を見てない人はお戻り下さい。》
今日は恐ろしいほどに順調に船が進む。
大抵いつもは…。
マ)んー…なんだよこれー…。
「どうしたんですか?船長。」
マ)船の一部パーツが壊れちゃってるみたいで、上手く進まないみたいなんです。
「それは困りましたね…」
マ)確か、整備士の一味が……いたはずなんですけど…。
「いや、今日は同乗してない気が…あっ!1人はいました!」
マ)本当ですか!すぐに呼んできてくれませんか?
「分かりました!」
「……船長ってさ、人使い荒い人だっけ?」
「よくわかんねぇな。俺が船長だったら直せるのに。」
「普通に戦闘は強いのにな。」
「ね。もうちょっとしっかりしてほしいよ、」
『『船長なんだからさ』』
マ)ッ…あ“ッ…
思い出したらまた頭痛が酷くなった。
さっきよりも額はもちろん身体中が蒸れるような暑さと息苦しさがする。
気持ち悪い…。
目もよくぼやけてて見えないし、脳がクラクラするっていうか…
意識がッ……
「…大丈夫ですか…?」
「……ん…う…?」
「……船長…?」
マ)ッ…どうしたんですッ?何かありましたか?
「いや…船長、さっきからちょっと反応鈍いっていうか…」
奪われそうな意識をギリギリでなんとか耐えた。
マ)ッ…だ、大丈夫ですよッ…?
「ならいいんですけど……」
……ダメだダメだ。船長が一味にこんな心配かけたら、ダメに決まっている。
演習中に寝るなんて、船長以前に国のリーダーとしてありえない、
信頼を失う行為。国の存亡がかかっているのだ。
毎日海を偵察して、演習&自主トレ、戻った後は書類の署名、 船員達の調査記録の確認、
船の造船管理、貿易船の見回り、船員との全体会議、ギルドに集まって
反省、予算設定、軍事状況の確認、王都の王に書類提出……
あれ…最後に寝たのッ…いつだっけ……?
ああ…意識がッ…もう無理ッ…
マ)ッぅ”…きもちわるいッ…
反射的に口から流れ出てくる酸っぱい液体を受け止めれずに
その場で意識を手放した。
ガダンッ…!
「船長…!?」
「大丈夫ですか!!」
「聞こえますか!!」
「〜〜〜!」
……本当に私は生きていていいのか。
みんなの船長なのに。
みんなより強くないといけないのに。
甘えたらダメなのに。
『『情けない』』
『『弱い』』
『『迷惑かけすぎ』』
『『同じ海賊としてありえない』』
助けてもらってる場合じゃない、だって……
“救えなかった私に、助けてもらえる権利なんかない。”
ごめんなさい…
るしあ。
る)マリン〜
マ)…どうした。
生前は港町に残って一味と造船管理をしていたるしあ。
る)るしあも、海に行きたい…
マ)…え?
る)ダメ?
マ)ダメも何も、海は危ないんだし…
る)私もマリンの役に立ちたい、それだけじゃダメ?
マ)……もう十分役に立って…
る)ないでしょッ!!
マ)ッ…!?
この時はとてもびっくりした。
る)だって!マリンはいつも帰ってきたら、どこかには包帯が巻いてあるの。
る)いつもマリンは怪我してくるじゃん!!
マ)これは演習でどうしてもなっちゃうやつなんだっt…
る)そんなこと言って、もし死んじゃったらどうするのッ!?
極論すぎると思ったが、流石に死を盾にして言われると何も言い返せない。
マ)分かったよ…じゃあ明日の違法貿易船の取り締まり、手伝ってくんない?
る)…気をつけてよね。
本当に気をつけるべきだったのは、るしあだったじゃんか。
る)マリンッ…?
マ)るしあッ…、どうして…?
る)ごめんねッ…やっぱりマリンの言う通りだった…。
マ)嫌だよッ…!!どうにかできないのかよッ…!!
る)ごめんなさいッ。ネクロマンサーは自分に魔法をかけれない。
マ)だったらなんで…………
こんなことッ_____。
る)……。
マ)…るしあッ?
冷たい雨の弾丸と胸を撃ち砕かれた冷たいあなた。
嗚呼、救えなかった____
もしあなたをあそこで庇っていたら、あなたが死ぬことはなかった。
永遠の命が奪われることなんてなかった。
生涯の長さが有限な私は、死ぬ覚悟だってできた。
でもあなたは私を置いて行った。
いや、“私が置いて行かせたんだ。”
神様でも、誰でもいい。
もしあの頃に戻れるなら、救いたい。
そうすればるしあは死なない、私も嫌われずに死ねる。
どうか時を戻してくださいッ……。
to be continued…
(良ければいいねよろしくお願いします。創作のモチベに繋がります)