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第二話
「学校生活」
ボスキに見送られ、指輪を外してあっちに現代の世界の方に戻る
「行くか…」
家を出て、登校する
学校について、教室に行き席に座る
そうすると蓮が話してくる
「侑〜、おは」
「はよ」
こいつは、榊蓮(さかき れん)、俺の幼馴染でこの世界での唯一の理解者だ
「今日もあっちの世界から来たのか?」
「まぁ、うん」
「…ふーん…好きな人とは?」
「…それなりにって感じ」
「自分の担当にしてるんだろ?」
「まぁな」
「…告白しねぇの?」
「まだそんな勇気ねぇわ」
「マジ〜?ヘタレ」
蓮にクスッと笑いながらそう言われた
「れーん!」
「お、琉生」
「あ、緋月もいるじゃん!」
「おはよ!」
「ん、おはよ」
こいつは、結津城 琉生(ゆづしろ るい)蓮の恋人だ
「目の前でイチャイチャすんなよ」
「え〜、どうしよっかなぁ」
「それで…話を戻すが…お前はその好きな人に対して今の関係性を壊して付き合いたいと思っているのか?」
「…まぁ思ってるけど…」
「え、なになに、緋月好きな人いんの?」
「うん」
「男?女?」
「…男」
「おぉ!」
「俺らは男同士でもう付き合ってるもんな〜、琉生」
「ね〜、蓮」
「うっざ…」
「すまん、すまん冗談だ」
「っていうかどんなやつなんだ?」
「こんな人…」
俺はよくあっちの世界に携帯を持って行って執事達との思い出を写真に残しているため
その中にボスキの写真も入っているためその中の1枚を見せる
「え…イッケメェェン…」
「あ〜…顔いいわ…性格は?」
「…一言で表すなら…荒いところはあるけどちゃんと正面から向き合ってくれる」
「なるほど…」
「あ、授業始まる」
「やっべ!俺戻らないと! 」
「頑張れ〜」
「お前らだけずりーぞ!緋月、蓮!」
「そんなこと言ってる暇があるならさっさと教室にもどれ」
「彼氏に言われてんじゃん」
「うるせー!」
それだけ言い残して教室に帰ってった
「何がしたかったんだ…」
「…緋月」
「ん?」
「お前アピールとかしてんの?その好きな人に」
「いや、出来るわけねぇだろ」
「え、マジでのヘタレ?お前」
「ちげーよ…ってかそもそも的に俺とあの人は、主従関係にあるんだ」
「…だから?」
「…普通はダメだろ…」
「お前、普通に囚われてんの?」
「は?」
「いや、だって今こうやって俺と琉生は男同士で本来の恋愛はしていない、普通じゃない、そうだろ?」
「まぁ…」
「そんでお前も男でお前が好きになった人も男」
「…何が言いたい」
「俺ら普通の恋愛してる?」
「!」
「恋愛さ、好きと好き同士が気持ちが通じあって行くものだろ?」
「それに同性だとか、主従関係だとか、関係ねぇと思うぜ」
「ま、そうだな、もう少し頑張ってみるわ」
「おー、頑張れ」
そうやって学校生活を過ごし、昼休みには屋上で蓮と琉生と一緒にお弁当を食べる、ロノが作ってくれたやつだ。
「やっぱうめぇ…」
自分で作るよりうめぇよこれ…
そうして残りの5限、6限の授業を受ける、ちなみに5限が数学で、6限歴史だった
「ふぅ…終わった終わった…部活に行くかぁ…」
教室から出て、弓道場に向かう
「まだ誰も来てないか…」
まだ誰もいなことを確認して、袴に着替える
「よしっ…あとは的付けとかして…」
安土の方に行き、ちゃんと距離を測り均等に高さも合わせながら的をつけていく
「こんな感じだな…」
戻り、弓を袋から出して、弦も弦巻から外し、弓に弦を張る
「そろそろ弦も替え頃だな…」
「次は響使ってみるか…いい弦音が鳴るって言うしな、響は 」
そうやって色々準備していると、他の部員も来る
「神代先輩、先に来てたんですか」
「秋翔、他のみんなは?」
「あ〜、先生に呼び出されて遅れてきます」
「何をしたんだ…」
この子は後輩で一年生の 葉隠 秋翔(はがくれ あきと)クール系の子で、大人しく人の話をちゃんと聞いてくれる良い子だ、それに1番俺に懐いてくれてる、ちなみにめっちゃモテてる
「緋月〜」
「先輩」
「よっ!」
「うるさいですよ、ここは神聖な弓道場です」
「わぁってるよォ」
この人は3年生の先輩である、冬華羽 柊真(ふゆかわ とうま)だ、明るくていい先輩だと思っている、教え方もうまいしちゃんと周りを見て部員の子達を支えている、部長の鏡だと思う、まぁ、尊敬はしてる
「神代〜、おはぉ…」
「翠希先輩」
この先輩は、刻覚翠希(ときさめ みづき)だ、おっとりしていて、大人しめに見えるが柊真先輩のことになると一瞬で柊真先輩のセコムと化す、中学の頃めちゃくちゃグレてたらしい
「おはようの時間帯ではないですよ」
「知ってる」
「知ってんのかよ」
そして部員が全員揃い、練習が始まる
「神代先輩」
「ん?」
「あの、先輩って射型が綺麗じゃないですか、なんであんなに綺麗になるのかを知りたくて…」
「…勇輝はもう充分綺麗だと思うけど…」
「まぁ…頭の中に理想を描いて、それに合わせるように体を動かしてる」
「理想を頭のなかで…」
「弓道の資本のやつにさ、理想の射型だったり、会の持ち方、離れ、書いてあるでしょ?」
「はい」
「あの本に書いてある通りじゃなくてもいいけど、自分の思う理想の射型を頭のなかで想像して、その理想の射型になるべく似せるように、やってるかな俺は」
「なるほど…」
「でも人の感覚って人それぞれだから参考程度に思っときな」
「はい!」
今の子は、一年生の後輩で如月勇輝(きさらぎ ゆうき)元気っ子でこの部活のムードメーカー、弓道に対してものすごく熱心に取り組んでいて、時々抜けてておっちょこちょいで、あの子が前公園で転んでるところ見て少し面白いと思ってしまった、ごめんね
「さてと…俺も入りますか…」
立射で射場へと入る、俺が射場に入るとみんな静かにして俺の射を見る
(なんでなんだ…まぁいいか…)
足踏みをして、胴造り、そして矢番えをし、目付けをして、打ち起こし、引分け第三に入る、そしてまた引き分け会に入る
1…2…3…4…5
その瞬間に離れる
カァンッッと高くて綺麗な弦音が弓道場に響く、そして弦音がなったすぐ後に、パンッと矢が的にあたる音が鳴る
『『よしっ!!』』
的にあたれば、流派によって違うがだいたい、よし、という
そうやって時間が過ぎていき、部活が終わる
「俺もう少しやっていくから先輩達と後輩達帰ってていいよ」
「無理はするなよ緋月」
「はい、わかっています」
「じゃあな、緋月」
「じゃあねぇ〜…神代」
「はいまたあした」
「それじゃ、お先失礼します、神代先輩」
「俺もお先失礼します、お疲れ様でした」
「はいお疲れ様」
誰もいない弓道場は少し心地いい、昔から弓道をやっていて俺は弓道をやめようと思っとことがない、おそらく好きなんだろう
いつかボスキにも見てほしいな…
(あっちの世界には弓道という文化がないからな…)
「もう少しだけやって帰るか…」
もう数本引いて、片付ける
「よし…戸締りもちゃんとできてる…し…」
「帰るか」
学校から帰ってきて、すぐさま指輪をつけて執事たちの元へ帰る
次回
「自分の世界」