やっと・・

目黒は渡辺に聞かれるとそう答えていた。阿部に辛い思いをさせてまで繋がらなくていい。

だが、阿部が１つになりたいと思うようになる。

目黒ー無理だよ。

阿部ー何で？

目黒ーきっと泣くよ？辛いよ？

阿部ー翔太も泣いた？

目黒ー泣いた、辛くて逃げた、パートナーがやめようって言ったくらい。

阿部ーでも・・。

目黒ー頑固なんだから。

阿部ーだって、気持ちいいんでしょう？

目黒ーそれは慣れてから。

阿部ー翔太に聞いてみる。

阿部は頑固な一面がある。

今回も、諦めない。

自分が辛い目に遭うのに、構わないと言う。

目黒は、岩本と渡辺から聞いている。辛かったこと。怪我して動けなかったこと。慣れるまでが大変なこと。

阿部ー翔太！

渡辺ーやめとけ。

阿部ー何も言ってないよ？

渡辺ー目黒から連絡あった。

阿部ー翔太は、パートナーと出来てるじゃない。

渡辺ー泣くし、辛いし、怪我するし、慣れるまで身体が裂けるみたいだし。

阿部ー翔太・・。

渡辺ーでも、お前の気持ちも分かる。どれだけ辛くてもいいんだろ？目黒と１つになりたいんだろ？相当の覚悟しろ。

阿部ーん、翔太、応援してくれる？

渡辺ーもう一度目黒にウチに来いと言ってくれ。

阿部ー分かった。

目黒が岩本の家にやって来る。

阿部の頑固さには負けると言って笑っている。

目黒はどうしたらいい？と聞く。

渡辺が阿部の好きにさせたらいいと言う。

目黒ー怪我するし泣くし大変なんでしょ？そんな思いさせたくない。

渡辺ー阿部が望んでいるんだ。

目黒ーでも！

岩本ーだから、もう一度、ちゃんと教える。なるべく怪我しないように。

渡辺ー怪我しない人もいるんだ。俺たちは、準備不足で怪我しただけだ。

岩本ー慣れるまで早い人と遅い人がいる。それはお前にかかってる。

目黒ー俺？

岩本ー前立腺の話しただろ？あれが1番早く楽になる。

渡辺ー俺たちは知らなかったから時間がかかった。

目黒ーいつ、どうやって知ったの？

渡辺ー照が前立腺を掠めるたびに、俺の身体に電流が流れるみたいになって、後からそれが快感だと分かった。

岩本ー目黒、俺たちは何も知らないうちに進めたけど、お前はちゃんと準備しろ？

目黒ー翔太くん、言いにくいこと、ありがとう。

渡辺ー阿部を応援するって言ったからな。もう2度と言わない。

目黒ー大丈夫、もう聞かない。しっかり覚えた。

目黒は、岩本と渡辺に礼を言って帰って行った。

岩本ーよく言ったな。

渡辺ー2度と言えない。

岩本ー恥ずかしい？

渡辺ー当たり前だ。阿部のためでなかったら、言うもんか。

岩本ー思い出すな？

渡辺ー今夜、忘れさせろ。

岩本ー任せろ。

2人は熱いキスをする。

目黒は、渡辺に感謝しかない。

阿部のために、あんなに話してくれて。恥ずかしかっただろうに。

間違いなく自分と阿部は上手くいくと思う目黒だった。