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明那は頭良いから全部計算してそうだよねって話
照れてるふわっちが見たかった
「コンビニ行ってくるねー」
『ふぁーい』
洗面所からドライヤーの音に混じって聞こえる間抜けな返事を聞いて少し吹き出す
「なんかいるもんある〜?」
『んー?アイス買ってきてー』
「こんな寒いのに食べんの?」
こたつも出してるしこの間は雪もちらちら降り始めてきたってのに
『あ、お金渡すわ』
洗面所から出てくる途端こっちをジロジロ見るなり焦った顔で近寄ってくる
『あ、明那?!なんつー格好で出ようとしてんの?外もう寒いしそんな薄着やと風邪引くで?!』
あー、風邪ね
風邪の心配してるのか、、
いや、もっと別の心配してよ?!
大事な大事な彼女がこんなに薄着で、下履いてるか履いてないか分からんぐらいの格好でコンビニ行こうとしてるんやで?!
嫉妬とかさ!なんか他にもっとその、あるやろ?!
『俺の上着いる?』
ちゃうんやって!心配やし俺も着いていくとかさ!そんな格好で外出すわけないやろみたいなセリフ言ってや!
「あー、すぐそこだし大丈夫」
『そう?ほな1000円あげるからなんか好きなもの買ってきておいで』
ありがとう!!でも違うんだって!うれしいよ?!でもちゃうやん!
「行ってきまぁーす」
もう俺がナンパされても知らんしな!
「さむっ」
冷たい風が頬や足を掠める
あーあこんなに薄着で出るんじゃなかった、
早く店内に入りたいと早歩きでコンビニを目指す
[ギャハハ]
ヤンキー集団
コイツらとかにナンパされたらたまったもんじゃないな
俺可愛いから見られるのは仕方ないけど喋りかけたら本当に嫌そうな反応してやろ
ふわっちがいたらなーイチャイチャ見せつけられたのになー
少しオーバーサイズの服のせいで首元が寒い
自動ドアの前まで行くとヤンキー達がめっちゃ見てくる
俺の事見ていいのはふわっちだけでーす
アイスの前まで行ってふわっちにLINEする
[なんのアイスがいい?]
返信は来ない
いつもなら即レスなのに
先に自分のお目当てのラーメンとコーヒーを買い足してふわっちの好きそうなアイスと俺用のを抱えながらレジへ向かう
袋をガサガサ鳴らしながらコンビニを後にする
ことは出来なくてやっぱりヤンキー集団に声をかけられる
[おにーさん童顔ッスねw]
[もしかして女ッスか?w]
[てかそんなに薄着で寒そうッスね俺の上着貸しますよ?w]
きも
ふわっちー今ここで助けに来たらカッコイイよー!
1人が上着を俺の肩に掛けようと手を近づけた瞬間
パシッ
『すみません、俺の彼女なので』
ふわっちの額には冬だってのに汗が滲んでた
『帰ろ』
そう言って俺の袋を持ちもう片方の手で俺の腕を掴みズンズンと進んでいく
「ねぇ、ふわっち」
「ねぇってば!」
「聞こえてる?」
玄関の前まで来て急にしゃがんだと思うと、消えそうな声で
『 した…』
「え?」
もう一度聞こうと顔を覗き込むと両手で顔を抑えて部屋に入っていく
でも耳と首が赤いせいで両手の意味が無い
「ふわっちー!もっかい言ってー!!」
『心配したって!』
『後々気づいたよ!なんであんな服着て行ったの?!』
「だって、ふわっちなんも言わなかったじゃん」
『それでも心配したし、明那触られそうなってたやん…』
「でも未遂だし」
『俺の明那やのに…』
やっと言ってくれた、これが欲しかった
この勝負俺の勝ちだね
「じゃあさ、今寒くて震えてるから温めてくれる?」
レジ袋の中から箱を取り出す
「ふわっちなりの方法で」
UNOの場合
『明那UNOって言ってなーい!』
「はぁー!!!最悪ー!!」
でもみんなが想像してるのはこっちかも
「湊、俺まだ寒いかもッ…///♡」
『そ?じゃもっとペース上げてくで?』
「まだへばんないでよね?///」
『それはこっちのセリフな♡』
終わり
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アッッ下ルートでオナシャス!!!誘い受けサイッコー!!!!!!!