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直哉(なんやねんこのガキ…)
甚爾「あんたは、虐められたことないから分かんないよ。努力、軽視、愛情とか、そういうのは、当たり前のことだったらとっくにして、一人で生きれるようになってる。」
直哉「じゃあ、甚爾くんは一人で生きれへんってことかいな」
甚爾「うん。」
直哉「甚爾くんは何歳なん?」
甚爾「言わない。」
直哉「なんで?」
甚爾「わかんないから。」
直哉「…誕生日、祝われたことある?」
甚爾「ないよ。」
直哉「じゃあ、誕生日教えてや。」
甚爾「…12月の31。」
直哉「一年の最後の日やね。わかりやすい。」
甚爾「うん。」
直哉「俺が甚爾くんの誕生日祝ったるわ。甚爾くんは、何が欲しい?なんでもええよ。言ってみ。」
甚爾「なんも欲しくない。」
直哉「んー…おもちゃとか?そういうのもいらん?」
甚爾「いらない。持っててもただの荷物でしょ。」
直哉「…確かにな。」
(可愛らしないな…)
甚爾「…強いていえば、便利なものが欲しい。」
直哉「例えば?」
甚爾「呪具とか。」
直哉「呪具?」
(ああ。呪力ないんやったな。)
甚爾「3つくらい。でも、用意できないでしょ。あんた武器とか使わなそうだし。俺のこと話したら余計でしょ。」
直哉「せやね。…甚爾くんは頭がええんやね。」
甚爾「別に。」
直哉「甚爾くん、俺の部屋来るか?」
甚爾「…行く。」
餌もなく自分の部屋へおびき寄せることができた直哉。
一緒に過ごすと同時に、甚爾への愛着が湧くようになっていった。
甚爾「直哉。」
直哉「んー?」
甚爾「腹減った。」
直哉「んー、昼ご飯まだやしなぁ…。お菓子でも持ってこよか。」
甚爾「うん。ありがと。」
礼を言う甚爾が可愛く、思いっきり頭を撫でた。
甚爾「っ…」
#幼馴染
はちみつレモン
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コメント
1件
直哉くん、めちゃくちゃ不器用ながらもちゃんと甚爾くんに向き合おうとしてるのが伝わってきて胸がぎゅっとなりました……。「誕生日、祝われたことある?」「ないよ。」のやりとり、一瞬で空気が変わった感じがして、そこからの「俺が祝ったるわ」がすごく沁みました。甚爾くんが「便利なもの」とか「呪具」って言うところも、この子の生い立ちがにじんでて切ない……。でも最後にお礼が言えて、直哉が頭を撫でる流れ、愛着が湧くのが読者にも伝わってきました。続きが気になります!