テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第16話〖亜霊夢って言いずらくない?〗
――オリジナル世界、紅魔館。
歓迎パーティーも一段落し。
大広間では、レミリア、霊夢、魔理沙、フランが雑談に興じていた。
レミリア「そういえば」
青霊夢――もとい、亜霊夢を見る。
レミリア「亜霊夢って呼び方、言いづらくない?」
亜霊夢「そう?」
魔理沙「確かに、言いにくいんだぜ」
霊夢「私も思ってたわ」
亜霊夢「今さら?」
レミリア「青い巫女服なんだし」
レミリア「青霊夢でいいじゃない」
魔理沙「おぉ!」
フラン「青霊夢!」
霊夢「青霊夢ねぇ」
亜霊夢「……」
全員の視線が集まる。
亜霊夢「まあ……別にいいけど」
魔理沙「決定なんだぜ!」
レミリア「決定ね!」
フラン「青霊夢ー!」
霊夢「なんか安直だけど分かりやすいわね」
青霊夢「もう好きにして……」
その時。
咲夜がお茶を持ってきた。
咲夜「お茶をお持ちしました」
咲夜「……?」
咲夜は一瞬首を傾げる。
咲夜「何かあったんですか?」
レミリア「この子、青霊夢って呼ぶことにしたわ!」
咲夜「なるほど」
咲夜「分かりやすくていいですね」
パチュリー「安直だけどね」
美鈴「青霊夢さんですか〜」
小悪魔「似合ってますね!」
青霊夢「似合うものなの?」
魔理沙「案外しっくりくるんだぜ」
霊夢「私は赤霊夢?」
レミリア「巫女服赤いしね」
霊夢「嫌よ」
魔理沙「赤と青で戦隊ものみたいなんだぜ」
フラン「赤霊夢!青霊夢!」
レミリア「面白いじゃない」
霊夢「やめなさい」
そんな他愛のない会話。
しかし。
青霊夢は少しだけ嬉しそうに笑った。
青霊夢
(青霊夢、か……)
亜霊夢。
別世界の霊夢。
そう呼ばれるより。
今の自分を見て付けられた名前。
それが少しだけ。
この世界に受け入れられた証のようで。
青霊夢「……悪くないわね」
魔理沙「お、笑った」
レミリア「その顔よ、その顔」
フラン「もっと笑おう!」
霊夢「騒がしいわねぇ」
笑い声が響く。
コメント
1件
ifさん、こんにちは!寺島あおいです🤍 第16話、楽しく読ませていただきました。「亜霊夢って言いづらくない?」という何気ない一言から、みんなでわいわい新しい呼び名を決める空気感が、本当に紅魔館の日常って感じでほっこりしました。 特に最後の、青霊夢が「悪くないわね」と笑うところ——「別世界の霊夢」ではなく「今の自分を見て付けられた名前」だから嬉しい、という心の動きがじんわり来ました。受け入れられた証、か……素敵な一節です。 次回も楽しみにしていますね🌷