「うー。また雨だー。」
『もう梅雨入りだから。』
「ねえねえ、いつ晴れるのー?」
『神様が笑った時だよ。』
「え!かみさま笑ってないのー?」
『うん。神様が泣いてるから雨が降るんだ。』
「そーなんだー。じゃあ、わたしたちが笑わせてあげないと!」
『いい心掛けだと思うよ。』
「えへへ//なにすればかみさま笑ってくれるかなー?」
『どうしようか。』
「あ、そうだ!いいこと思いついたよ!」
『んー、聞かせて。』
「あのね、わたしがかみさまの分だけ代わりに泣くの。どうかな。」
『………⁉︎え〜〜と、それは、……どういうこと?』
「わたしが泣けば、かみさまは笑えるかなって思って!」
『なら、君はずっと泣き続けるの?』
「かみさまがずっと泣きたいなら。代わりだから。」
『そんなのは、ボクが嫌。もっと、違う方法を考えよう。』
「いい考えだと思ったのに〜。」
『君が泣いてたら、ボクが笑えないよ。』
「そっか〜。じゃあ仕方ないか。」
『それに、雨も悪いことばかりじゃないよ。』
「たとえば?」
『雨の日だって、外に行ってみたら案外楽しいかもしれないし、雨が降ってるからこそ出来ることもあるとおもう。』
「たしかに!じゃあ今からお外に行こう!はやく準備して!」
『ちょっ⁉︎急だって!』
「ほらはやくー。」
『仕方ないな、準備できたよ。』
「わーい。しゅっぱつしんこー!行ってきまーす!」
『引っ張るなって!自分で歩けるから!』
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雨の日の2人の話