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「服選んでくれてありがとな!」「じゃあまた学校で!」
買い物が終わり僕は帰ろうとした。
「あれ?陽じゃん」
水のように透き通った声が僕の耳に入った。
「お~麗華じゃん」
「ねぇねぇ陽~次のデートどこ行く?」
「んー海かなー」
僕は足を止めた。
“デート”この言葉が僕の頭の中に広がった。
そう。笹倉には恋人がいた。
僕は知らなかった。
僕の心の中に怒りと嫉妬心が込み上げてくる。
「後で…消す…」
僕はそう言った。
正直自分で何言ってるかすら分からなかった。
でももう取り返しはつかない。
気がついた頃には陽の恋人を殺害していた。
服や手には返り血が付いていた。
僕は自分の犯したことに気づき、とっさに隠した。
だけど
僕は”凄く達成感を感じた”
僕は彼女の肉を少し切り、陽に食べさせることにした。
「珍しいな料理なんて」
「あぁ、うん少し作りたくてね」
「いただきまーす」
僕は肉を美味しそうに食べる彼を見ていた。
まさか自分の恋人を食べてるとは思わないだろう。
「ごちそうさま!めっちゃうまかったよ!」
嬉しそうに言う彼を見て僕は微笑んだ。
(付き合えば毎日作ってあげるよ。)
僕はそう思った。
「うぅ…グスッ…高崎…なんでッ…」
新しい週の始まりは笹倉の泣き声から始まった。
彼は同じクラスの笹倉の恋人、
高崎 麗華(タカサキ レイカ)
の机に置かれた花瓶に入った1つの花を見て泣いていた。
僕は泣いている笹倉を見ることしか出来なかった。それはそうだろう。
“僕がやったんだから”
その日笹倉は元気がなかった。
帰ろうとしても1人でとぼとぼ帰って行く。
僕は少しイラッとした。
ガチャ
いつもみたいに母さんが居ない生活に戻った。
僕はベッドに寝転がりながら思った。
笹倉は僕より恋人の方が大切だと。
僕は泣いた。
僕は、僕が笹倉の1番大切か人間なのにッ!
僕は怒った口調で叫んだ。
だが僕は気づいたんだ。
もういっそ僕のものにしようと。
ー次の日ー
笹倉は少し元気になっていた。
「なぁ笹倉」
「ん?」
「今日僕の家へ来ない?」
「え?いいの?やったー」
僕は笹倉を家に来ないかと誘った。
ー放課後ー
ガチャ
「ここが僕の家ゆっくりしてね」
「うおー!めっちゃ綺麗じゃん!」
僕は少し照れくさかった。
しばらく時間が経って、笹倉が帰ろうとした。
「ねぇ待って。」
僕は笹倉に抱きついた。
また身体がそうしていたんだ。
「うお、高木急になんだよ」
「今日、泊まってって…」
「…分かった。」
笹倉は少し考えて言った。
僕はシングルベッドで寝ているから、2人で寝ることは難しい
「高木これじゃ狭くね?」
「大丈夫。いい案があるから。」
と僕は笹倉にハグをした。
笹倉は僕より背が高いから丁度いい。
「な、なんか恥ずかしいな。」
笹倉は照れながら言った。
「ねぇ笹倉。」