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桃茄が篠田さんと仲が良いとは好都合だ。言い方は悪いが、何かいい方向には転換するだろう。そんなやましいことを考えている時だった。
顧問「今日は部活内で昼食をとってください」
これは篠田さんとランチできるチャンスではないか?そうは思ったものの結局は声をかけることはできず、いつものメンバーで食べることにした。
縁介「咲乃、あの人と一緒に食べればよかったのに」
蓮「そうだよ。せっかくの話せる機会じゃないか」
龍介「相変わらずチキンだなー。お前は」
男子たちのやじを聞きながら、チラッと篠田さんの方を見た。すると一瞬目が合いそうになり慌てて逸らした。
「うるさいなぁ…もう私お腹いっぱい!ごちそうさま!」
やじが耳障りになってきたので私は席をはずした。その後、男子たちが集まって何か話をしていたが無視した。
「えっと…楽譜、楽譜…」
私は楽譜を取りに廊下へ出た。すると蓮と鉢合わせた。
「うおっ!びっくりした…」
蓮「良いところに!良いものあげる」
蓮はそう言うとニヤニヤしながらおしぼりを出してきた。
「なにこれ?おしぼりじゃん」
蓮「裏見てみてよ」
裏返すとそこには
『咲乃ちゃん、愛してる♡ 彩希より』
なんとそこには篠田さんからと思われるメッセージが書かれていた。筆跡も女子っぽいので間違いないと思う。
蓮「どぉ?嬉しいか?なぁなぁ」
内心は正直嬉しかった。だが
「ふざけんなよ!今すぐ謝ってこい!」
同時に怒りもわいてきた。当然だ。わざわざ私の為だけにこんなことを書かされて。どうせ男子どもが私が喜ぶと思って頼み込んだのだろう。本当に篠田さんに申し訳ない。
蓮「えぇ…今ぁ…?…わかったよ…」
蓮は渋々謝りに行った。ちゃんと謝りに行くか確認するため私は後をつけた。
蓮「えっと…彩希、嫌だったよね。ごめん」
彩希「あっ…いや…全然…」
意外とすんなり謝っていて拍子抜けだった。しかも篠田さんもそんなに気にしていなかったようだ。私の考えすぎか…。