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いつも通りの道を通り過ぎて行く。なんら変わらない。ただの日常のはずなのに。
「…ここ懐かしいね!前一緒に来なかったっけ?」
「そう?」
「えっ、忘れたの?!…でもまぁ、あの頃はまだまだ子供だったからね」
子供。それには一体どんな意味が込められてるのだろうか。
少なくとも成人済みではあっただろうし。やっぱりこいつの考えることはあんまり理解ができない。…お互い様かもしれないが。
「卒業動画でみんなが読んでくれた手紙、嬉しかったなぁ…」
小さな声で呟く。
「俺半分以上冗談だけど」
「それもニキニキらしいと思ったよ」
「そ?まぁ俺面白いしね」
「面白いかどうかは別だけど…」
そう言いお互い笑い合う。
何度も手紙を書き直したのは、まだ秘密にしておこう。