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※ピコーン※※袈裟斬り※スキル獲得※
※ピコーン※※封印刻畭※スキル獲得※
や、やっと封印系スキルを覚えられた…。
もう一生セサとリイナのスパルダ指導は受けたくないと思いつつ、俺はため息を着いた。
スキルを覚えるまでひたすら特訓の日々。休憩は一日一時間まで。夜も練習。
そんな特訓で、俺が寝不足と疲労で何度倒れたことか。
というわけで、ステータス確認。
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〈ステータス確認〉
名前:アビリティ・リード
年齢:13
称号:神に認められし剣士
種族:人族
戦闘職業:光闘魔法剣士
筋力14.6敏捷15.4体力17.3魔力20.4器用11.5精神7.3運12.5スタミナ21.4
状態:正常
取得スキル:〈斬撃〉〈領域捜索〉〈魔鑑定眼〉〈聖光加護陣〉〈強斬〉〈二段強斬〉〈三段強斬〉〈投擲〉〈光の矢〉
〈紅麗爆光〉〈袈裟斬り〉NEW〈封印刻畭〉NEW
恒例スキル:〈赤靄黑骨旋〉:〈焔付箋珠法〉〈魔闘術の心得〉〈仙魔術の心得〉〈加護効果倍増〉
使役生物:〈天光蛙〉
エクストラスキル:〈特異体能力〉
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〈袈裟斬り〉
剣術系基本スキル〈斬撃〉の派生スキル。
大上段に振りかぶってから勢いよく敵を斜め上から斜め下に向かって斬り下ろす。
落下しながら斬るため、弱い敵は確実に倒せる。
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〈封印刻畭〉
使用すると白い靄に覆われた十字の槍が出てくる。
そしてその槍で突いた大抵の敵は封印される。(魔力莫大消費)
ものすごく強い敵は封印できないこともある。
派生スキルが複数存在する。
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よ、良かった、目的のスキルを獲得できた。
これで、地獄のスパルダ指導が終わる…。
一人で静かに感動していると、隣にフォティが歩いてきた。
「良かったね、リード。今セサさんが言ってたんだけど、指導は終わりだって。」
それを聞いて、俺は両腕を空に向け、やったー!と叫んだ。
「でね、今からすぐにリトル・ヘブンに直行だって。」
え?なんですと?
「もしかしたらまたリトル・ヘブンが襲われてるかもしれない、だって。」
あぁ、そういうことね…急いで行かないと!
俺はフォティの背中を押して、急いで馬が停めてある場所へと向かった。
そこにはもうみんな集まっていて、馬に乗ろうとしているところだった。
俺とフォティも急いでそれぞれの馬に乗ると、リグが先頭で猛スピードでリトル・ヘブンへ馬を走らせた。
リトル・ヘブンへは行きより半分以上早い、一日と3時間で着いた。
行きは休み休みで向かったけど、今回は休まずに猛スピードで馬を走らせたからかな。
「もう、一生地面に足をつけられないと思った…。」
フェレールは俺やフォティと同じで馬に慣れていないらしく、地面に足をつけられてホッとしている。
ただ、リトル・ヘブンの現状を見ると、そんな気持ちも一変した。
前回も同じようにダンジョン広場は無傷。
だが、それ以外は前回の襲撃よりも悲惨になっている。
家という家は燃え、石は熱され灼熱地獄そのものになっていて、石畳などはところどころに爆発の跡が残っている。
明らかに、邪神の右腕と右足が合体したことにより邪神フォルグの力が増している。
このままだと、ダンジョン広場の結界が壊されるのも時間の問題だ。
急いで師匠(祖父のルブロック)のところに向かうと、そこにいた人々は皆一様に暗い顔をしていた。
「な、何かあったの?」
「あぁ、リード。邪神フォルグの襲撃に逃げ遅れた町人3人が死亡した。そして、おまえの妹のエリカが爆発に巻き込まれて、意識不明の重体だ。」
「な…!?」
この話を聞き、俺は呆然とした。
このまま、もしエリカが死んでしまったら、俺は、どうすればいいんだよ…?
そんな絶望と後悔の気持ちに襲われながらリードは地面に両手をついたのだった。