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一番近くて、いちばん遠い

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一番近くて、いちばん遠い

第3話 - キスマーク

1,353

2025年11月19日

#治侑

#ハイキュー

#BL

yuki💫

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※ 治侑

今日はいつもより短いで~す

start ⇒

━━━━━━━━━━━━━━━

俺は伊藤さんと治の様子を見た後、ジュースを買って、ここにきた時と同じように走って教室に戻っていった。

2人の様子を見ていた時は、俺は影に隠れていたのにもかかわらず、治が俺の存在に気づいていたことをまだ知らなかった。

「おかえり。遅かったね。」

「あ、あー。ちょお売店にもよってきたから遅なってしもた。はははっ…。」

「ふぅん。そっか。」

俺は苦笑いをしながらそう答えた。まぁ、嘘なんやけどな。めっちゃ嘘。本当は治と伊藤さんの様子を見て嫉妬してましたなんてとっても言えたもんじゃない。

「はぁぁ…。」

と、俺は深いため息をしながらさっき買ったジュースを一気に半分まで勢いよく飲んだ。

「ぷはぁ。」

「めっちゃ飲むじゃん。何？そんなに喉乾いてたの？笑」

「ま、まぁ…それなりに？」

なんで疑問形なんだよ、と角名に笑われながら言われたところで、いきなし横に座っとる銀がとんでもないことを言い出した。

「なぁ、侑の首ちょっと赤くなっとるけど、蚊ににでもさされたん？」

「え？」

「いや、今冬なのに蚊なんかいるわけないでしょ。」

「ほな、あれか？キスマーク？やったっけ？」

…え？

キ、キスマーク？

俺が？

え。な、なんで？

いつつけられた？

「あー。それは俺もちょっと思ってた。」

は？角名まで？

「めっちゃ目立つところにソレつけるなんてその人侑のことめっちゃ好きじゃん。独占欲強すぎ。」

え？俺のことが好き？

俺のことが好きな人って誰や？

てか、そんな人おるんか？

うーん。と考えてみるもぱっと思いつく人はおらへん。

むしろ考えても治しか頭に出てこんくて頭の中はいつの間にか治でいっぱいになっとった。

絶対ちゃうのに。あかんのに。

もし治だったら……なんていう考えが俺の頭をうめつくす。

はっ笑。俺サムのことほんまに好きすぎるやろ。

なんやろ。サムに依存しとるみたい。

滑稽やなぁ。ほんまかっこ悪い兄弟でごめん。

「そんな人、おったら嬉しいけどな笑」

俺は苦笑いをしながらそう角名に言った。

そしたら角名が__

「意外と近くにいるかもよ。」

そう答えた。

━━━━━━━━━━━━━━━

続く𓂃◌𓈒𓐍