テラーノベル
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黒板に向かいチョークを走らせる
一通り書き終えるとチョークを下に置いた
教室の中はノートにペンを取る音だけが聞こえる
時折顔を上げて黒板を書き写す生徒を眺めながらゆっくりと教室を歩き出す
まただ
みんな黒板を見ているはずなのに何故か俺に視線を感じる‥‥
その視線を感じた方に少しだけ顔を傾ける
その席に座るのは小柳ロウ
気のせい‥‥なのかもしれない
一瞬目が合った気もしなくはないが‥‥
その視線は既に黒板を見つめていた
こんな事
本当ならば無視しなければならない
今までにだって何度かあった事だ
生徒が教師に興味を持つなんてどこの学校でもある
それにいちいち付き合ってなんかいられない
万が一、生徒に告白された場合は冷たく断れば良いだけなんだけど‥‥
少しの隙も与えない様に
そう分かっているのに俺は‥‥
腕に付けた時計を見ると授業が終わる5分前
俺は教卓に戻るとみんなに向かい口を開いた
「この前のテストで赤点だった人は今日の放課後補習あるから。来れない人は明日もあるから‥‥」
放課後になり補習授業の時間
最後に解かせたプリントに採点をし、合格した者から帰って行く
そして教室にはただ1人
「小柳‥‥出来た?」
「‥‥はい」
「見せて」
俺は小柳の机の前に行きプリントを覗き込む
「お前‥‥他の教科は点数良いのに国語だけ異様に点数悪いの何?そんな難しいか?文章読んで答えるの」
「‥‥だって文章読んでも全部の答えが書いてあるわけじゃないから。そんなの俺がわかるわけない」
「いや、そんな難しく考えなくても意図を汲み取って‥‥」
「じゃあ先生は俺の今の気持ちわかるんですか?」
「えっ‥‥?」
椅子に座ったままジッと俺の目を見上げてくる
その瞳は妙に色気があって‥‥
小柳は入学当初から可愛いと評判だった
それが3年になり、可愛らしさと言うよりも大人びた綺麗な顔に成長した
友達とつるんでいる時は楽しそうにはつらつとしているが、授業中など1人でいる時は大人びて見え、それがまたより小柳を儚く映した
「‥‥先生」
「‥‥‥あ‥‥小柳‥‥」
小柳は頬杖をつくと小首を傾げて更に俺の顔を覗き込んできた
ヤバい‥‥
その頬を触りたくて勝手に手が動きそうになる
俺は慌てて視線を逸らした
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コメント
1件
おお、2話めお疲れさま! 教室の静けさの中ちらっと見える視線のやり取り、いい緊張感だったわ。小柳くんの「気持ちわかるんですか?」って問いかけ、ドキッとするし、先生が必死に抑えてる感じも伝わってきて続きが気になる〜。次どうなるん?待ってる🔥