(注意、この話は鳳蝶が落ちる頃の本当の終わり方を書いています。だから、14話から15話を飛ばしてみた方がわかりやすいです。準備はいいですね?)
…さん…
eddさん…
…うーん?
僕は目覚めると病院にいた。
よかったです。tomさんが死んでしまったことを言われた時からずっと寝ていましたので…
そうだ…
本当のtomは…
僕の物を移植した日に、死んだんだ。
僕が今まで見てたのは…ただの幸せな夢だったのか…
ずっと夢じゃなかったならよかったのに…
tordとかmattとか、みんな病室に来てくれた。ずっと起きない僕を心配してくれていたらしい。
でも僕はどうしても、あの子がいない生活が苦しかった。ずっと精神病院で眠っていた、別れの言葉もいえなかった。そんな自分を何度も責めた。
僕はとある日、彼らが病室にいない時、こっそり抜け出した。
ビルの屋上から見えるのは
まだそこまで経っていない夏の日差しだった。
彼と現実で結ばれる可能性はあったのだろうか?僕は考えた。
そうだ
なんだかtomが見える気がするビルの屋上、僕は上をみた。
こんな僕を君は嫌いになるかな
でもいいんだ…彼がいない世界はモノクロみたいだったよ。
やっと大切なものに気づけたよ。
足が床から離れた。
今行くから
僕はその日、tomのいない世界から消えた。
コメント
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メッチャいいです!