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誤字があったらすみません
()=心の声
「」=言葉
[] =過去の声や、夢の中
その夜。
りうらは、用意してもらった布団の中にいた。
🍣[お風呂は今日は不安だろうし、
入らなくていいよ!]
と言うことで入らなくて大丈夫だ。
部屋は静かで、
窓の外から虫の声が少し聞こえる。
ふかふかの布団。
あったかい。
でもーー
りうらは目を閉じたまま、ぎゅっと布団を握っていた。
(ねれない……)
(……ここ…ほんとに、だいじょうぶ…?)
今日のことを思い出す。
ご飯を食べた。
怒られなかった。
みんな優しかった。
でも。
(……ほんとに……?)
(……あとで、おこる…?)
胸が少し苦しくなる。
りうらは布団をぎゅっと抱えた。
そのとき。
ふっと、前の家の事を思い出した。
怒鳴る声。
ドアの音。
怖い顔。
[出ていけ!]
りうらの体がびくっと震える。
(……やだ…)
(…こわい……)
いつのまにか、りうらは眠っていた。
ーーそして。
夢を見た。
暗い家。
怒鳴り声。
[なんでこんなこともできないんだ!]
りうらは震える。
🐤[……ごめ……なさ…]
でも、声は届かない。
腕を掴まれる。
[いらない子だ!]
[出ていけ]
ばたん!!
ドアが閉まる。
りうらは1人。
暗い。
寒い。
怖い。
🐤[……や……]
りうらは夢の中で泣き始めた。
🐤[……やだ…ごめ……]
ぽろぽろ涙がこぼれる。
そのときだった。
部屋のドアが、そっと開いた。
廊下の光が少しだけ差し込む。
入ってきたのはゆうすけ
ゆうすけは小さく眉をひそめた。
布団の中で、りうらが震えていたからだ。
🦁「りうら…?」
ゆうすけは静かに近づく。
りうらは泣きながら小さく声を出していた。
🐤「……や、ごめ……なさ……」
ゆうすけの胸が少し痛む。
ベッドの横に座る。
そっと、りうらの頭に手を置いた。
🦁「大丈夫や。」
その声でりうらが目を開けた。
涙でぐしゃぐしゃの顔。
🐤「……あ、…」
りうらはゆうすけを見る。
(……あにき……?)
まだ夢と現実が混ざっていた。
🐤「…ごめ…なさぃ…」
ゆうすけは優しく頭を撫でる。
🦁「謝らんでええ。
怖い夢見たんやろ。」
りうらは小さく震える。
🐤「……こわ、かった……」
声がかすれていた。
ゆうすけはゆっくり言う。
🦁「大丈夫。ここは安全や。」
その言葉を聞いて、りうらの目からまた涙が
こぼれた。
🐤「……ほんと…?」
ゆうすけは優しく笑う。
🦁「ほんまや。ここではだれも怒らん。」
りうらはしばらく黙っていた。
そして小さく言う。
🐤「……りぃら…
……ここ、いていい……?」
その言葉に、ゆうすけはすぐ答えた。
🦁「当たり前やろ。
りうらはここにおってええ。」
頭を優しく撫でる。
その手はとても暖かかった。
りうらは目を閉じる。
(……あったかい)
(…あにき、やさしい………)
涙が少しだけ止まった。
りうらは小さくつぶやく。
🐤「…あにき、ありがと……」
そのまま、またゆっくり眠りについた。
今度はーー
怖い夢は、来なかった。