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誤字があったらすみません
()=心の声
「」=言葉
[] =過去の声
それから数日。
りうらは少しずつ、この家に慣れ始めていた。
朝ごはんを食べて。
ほとけと初兎の話を聞いて。
ないことIfが学校に行くのを見送る。
まだ少し怖いけど、でも――
(……ここ……すき……)
そんなふうに思い始めていた。
その日の夕方。
突然、玄関のチャイムが鳴った。
ピンポーン。
悠佑が玄関へ向かう。
🦁「はいはい。」
ドアを開けた瞬間。
悠佑の表情が変わった。
外に立っていたのは、一人の男だった。
低い声で言う。
「ここにガキがいるだろ。」
「りうらってやつ。」
その声を聞いた瞬間――
リビングにいたりうらの体が固まった。
(……え……)
(……この、こえ……)
心臓がドクンと大きく鳴る。
(……やだ……)
(……やだ……)
りうらは震えながら立ち上がった。
玄関の声が聞こえる。
「俺の子だ。」
「勝手に連れてくんな。」
悠佑の声。
🦁「……りうら?」
りうらの足が震える。
(……みつかった……)
(……ごめ……)
ないことIfも学校から帰ってきており、
2人とも玄関に集まる。
男はイライラした声で言う。
「早く返せ。」
「俺の子だ。」
そのとき。
りうらが玄関に来た。
男はりうらを見る。
「りうら。」
その瞬間、りうらの顔が真っ青になる。
(……こわい……)
体が震える。
ないこが前に出る。
🍣「この子、帰りたくないって言ってました。」
男は鼻で笑う。
「子どもだぞ。」
「何が分かる。」
Ifが低い声で言う。
🤪「嫌がっとるやろ。」
そのとき。
りうらが小さく言った。
🐤「……ないにぃ……」
みんながりうらを見る。
りうらは泣きそうだった。
🐤「……りぃら……」
言葉が震える。
🐤「……かえる……」
ないこが驚く。
🍣「りうら?」
りうらは涙をこぼす。
🐤「……ごめ……
……りぃら……めいわく……
……いいこ、する……」
🐤「……だから…… ……かえる……」
その言葉で、家の空気が凍った。
ほとけが叫ぶ。
💎「りうちゃん!!」
初兎も言う。
🐰「帰らんでええやろ!」
でも、りうらは首を振った。
涙が止まらない。
🐤「……みんな……やさしい……」
🐤「……でも…… ……りぃら……
……だめ……」
ないこが何か言おうとした。
でも。
りうらは男の方へ歩いていく。
小さな足で。
男が腕を掴む。
「ほら、帰るぞ。」
りうらは振り返った。
ないこにぃ。
まろにぃ。
いむにぃ。
しょうにぃ。
あにき。
みんなの顔を見る。
(……ごめ……)
(……りぃら……)
(……でもここ、すき…だよ…)
でも言えない。
涙が落ちる。
ドアが閉まった。
ばたん。
家の中は、静まり返った。
ほとけの声が震える。
💎「……ないちゃん……」
初兎も言う。
🐰「どうするん……」
ないこは拳を握った。
🍣「……探す。」
Ifが頷く。
🤪「当たり前や。」
悠佑も静かに言う。
🦁「絶対連れて帰る。」
その夜。
五人は決めた。
りうらを助けに行くと。
でも――
家の場所が分からない。
名前も住所も知らない。
りうらは、ただ連れて行かれただけだった。
それから1週間。
五人は必死で探した。
そしてそのころ。
りうらは――
また、あの家にいた。
暗い部屋。
冷たい床。
りうらは小さく丸まっていた。
(……こわい……)
(……こわい……)
(……ないにぃ……)
(……あにき……)
でも、声には出せない。
りうらのトラウマは、また少しだけ深くなっていた。