テラーノベル
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「言って。」
らっだぁの口癖。
きっと何もかも見透かしているくせに、直接言わないと気が済まない。
それでいて、自分はあまり語らなくて。
そういうところがずるかった。
「なんでって、言わなきゃわかんないじゃん。」
得意の口先でいつも誤魔化されて終わり。
こっちが口を割らなければ、いつまでもぐだぐだとこんな会話を続けることになる。
飽き性なのに、そんなところは変わらなかった。
俺は、実は気付いてるんだよ。
らっだぁがいったこと。
「一緒にゲームしようよ。」
あまり、考えたいと思えなくて。
忘れてたんだけどさ。
「ねえ、『盲目的に』『盲動的に』『妄想的に』ってどう違うの?」
眩しい。
目の前が見えなくなるほど、そんな君を見つめて生きてきた。
「どうせ知ってんでしょ?」
衝動的な、焦燥的な、消極的な。
そんなふうに生きてきた。
それじゃ駄目だったんだ。
らっだぁに出会って知ったことだ。
「教えてよ。」
きっと、人生最後の日を前に思うのだろう。
好きだとか、幸せとか、愛してるとか。
そんなことを、やっと思えるんだろう。
そんな言葉じゃ、全部、全部言い足りなくて惜しいけど。
あぁ、
いつか人生最後の日、君がいないことを。
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
ちゃんと、
『言って。』
空が青いのって、どうやって伝えればいいんだろうね。
きっと君はわからないから。
ちゃんと言えたら楽なのに。
「夜のさぁ、雲って高いんだよね。」
どうすれば、君もわかるんだろう。
どうすれば、君に言えるんだろう。
「わかる?なんかきれいなやつ。」
言って。
「次何やりたい?」
「俺これめっちゃ得意!」
「あれおもろかった〜」
「一緒にやろ。」
「何が好き?」
「言って。」
俺は、実は気付いてるんだよ。
もう、君が逝ったこと。
「ねえ、縺壹▲縺ィ荳?邱偵□繧医?」
わからず屋って言うんだろうね。
忘れたいんだけどさ。
君のこと。
「髮「繧後↑縺?〒縲」
もっとちゃんと言ってよ。
忘れないようメモにしてよ。
明日十時にホームで待ち合わせとかしよう。
「縺?°縺ェ縺?〒繧医?」
牡丹は散っても花だ。
夏が去っても追慕は切だ。
君は、いなくなったら何になるんだ。
口に出して、
声に出して、
「君が言って。」
そして、人生最後の日、君が見えるのなら。
きっと、人生最後の日も愛をうたうのだろう。
他愛ない日々が、君と過ごした時間が、その空間すべてが。
幸せだったと言える。
全部、全部無駄じゃなかったって言うから。
あぁ、
いつか人生最後の日、君がいないことが。
まだ、信じられないけど。
信じたくないけど。
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
君が、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
ちゃんと、
『言って。』
End。
見てくださってありがとうございます🙌
イラストVer.と合わせて読んでみてください✨
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