“注意事項”
・自己満足
・大体1話完結です
・二次創作
・ご本人様とは関係ないです
・ホラー要素あり
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
_knmc視点_
み”ーーんみ”んみ”んみ”ん……._____
「あち〜…」
「心霊スポットで肝を冷やせなんておかしい…」
僕ら今、心霊スポットに来ている。
ろふまお塾の夏休み企画で一週間ホラー企画をしている。ライブ配信でホラーゲームリレーや怪談を話し合ったり、”視える”人からの怖い話を聞いたり。
なんやかんやあって、今日来ている心スポはその最終日なのだが…
「…とりあえず、配信回しますわ!!」
不破くんがカメラを回し始め、社長が話し始める。
「やって参りましたろふまお塾〜!という事で、今現在我々がいる所はなんと!とある市の旧Yトンネルにやってきております〜!」
旧Yトンネル。市内でかなり有名な心スポらしい。スタッフさんは最終日はここにしよう!と決めた。
今現在夕方に差し掛かっている。オレンジ色の夕日に被さるように藍色の空が広がって来ている。
「うわっ、今日専門家の方達いらっしゃらないのやばくないですか??」
「何故か急な体調不良で来れなくなったらしいですよ。」
僕らが今いる位置は山中にある旧トンネル。整備は全くされておらず、枯葉や草が生い茂っている。石垣には苔が生えていて、トンネルは蛍光灯が点滅している。何故か水浸しでちょっと肌寒く感じて雰囲気がある。
その寒さを上回る暑さが僕らを気持ち悪くさせた。
「ここのトンネルなのですがなんと、かなり危険度が高いらしいんです。というのも昔からこのトンネルは作ったのはいいものの使われていなく、良く犯罪に使われていたトンネルらしいんですよね。」
「その被害者の怨念から、次からここに訪れた者は二度と帰れないとかなんとか言われてますね。」
社長がそう説明し終わる。涼し気なそよ風が僕の肌に当たる。
「ま、俺らなら帰れるっしょ!」
脳天気なふわっちの発言が強ばっていた気持ちを落ち着かせる。
「…それもそうですねw」
僕らは早速トンネルに足を運んだ。
ぴちゃ、ぴちゃ、とどこからか水音が聞こえる。
「皆さん、絶対に手を離さないでくださいね…」
「カメラはバッチリ回ってるんでまだ異変は起きなさそッスね!」
「やばい、鳥肌立ってきた…」
社長を先頭にどんどん奥へと進んでいく。微かに聞こえる蝉の音が僕の心を安心させた。
夏を感じれるこの企画はエンターテインメントを視聴者に届けれているだろう。
このハラハラ感、緊張感、背筋が凍る感覚は本物だからこそ出せる。
突然、トンネルの電気が消えた。前も、後ろも。手に持っていた付いていたライトも不自然に消えた。
「ッあれ、付かない、ライト付かないです…!!」
「っは、おまッ、ちょっと貸してみ、…」
「不破さんどこですか!?」
「はぁ?そりゃお前の後ろの後ろに_______」
________ガチャん、…
カメラの落ちる音が聞こえた。持っていたのは不破くん、僕の後ろにいる。全体を映し出す為最後尾だ。
「ッふふふふ、ッ、ふふふふふふふ!!!!!」
「ふ、ふわっち…?」
「不破さんッ、!?」
笑い出す不破くん。確かに笑っているのは不破くんだが、不破くんの自分の意思で笑っているようには思えない。
この笑い声は不破くんのものとはかけ離れている。
「ッ目が痛い、痛いッ痛い痛い痛い痛いッ”!!!!!」
甲斐田くんがそう叫び出す。
不思議な事に前からじゃなく、色んな方向から聞こえる。
声は1つなはずだが色んな声が聞こえてくるように錯覚している。
まるで色んな人の声を代弁しているかのような声色で。
僕の後ろと前にいたはずだった。その二人は。
「剣持さん。」
そういう社長の声は一瞬、別の人の声に聞こえた。その声を最後に電気がパッとつく。これでみんなの位置が分かるはずだ。
「…はっ…」
僕の前後にはいつも通りのふたりがいた。さっきまで何も無かったような感じで。
「っはぁ…はぁ…ッ…」
「も…もちさん…..?」
後ろにはいつも通りの不破くん。カメラをガッチリと右手で持っている。
「具合が良くなかったら引き返しますか…?」
前には甲斐田くんがいる。甲斐田くんが持っているライトはちゃんと機能している。
「これ以上行っても何にも無さそうですし引き返しますか?」
いつもの声の社長。安心感がある。
「あ、そうしましょう…」
いつの間にかかなり進んでいたようだ。後ろを振り返ると入口が遠い。
さっき見た事はきっと夢だったのだ。そう、悪い夢。
「ふふふふ、もちさん。ホントは怖かったんすよね?」
「んなわけ…w」
あれ。
「痛い思いする前に帰りましょ!」
なんか違和感がある。
「剣持さん」
一体お前らは…いや。
僕らは
一体
「誰だ?」
み”ーーんみ”んみ”んみ”んみ”ん、…
『次のニュースです。午後18時16分頃、ある配信者の___________』
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!