テラーノベル
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終幕(後日談):永遠の時計針と兄弟の食卓アビスとの激闘から数百年。人間の兄であるレノヴォは、ついに寿命という名の限界を迎えようとしていた。「嫌だ、兄貴……!」と涙を流すヴァルポが、神界の境界線に向かって必死の助けを求める強い念を送る。その叫びに応じ、再びクロノとクレプスコ(オスクロ)が降臨。オスクロの闇で肉体を保護し、ヴァルポの空白で死の概念を隔離し、クロノがレノヴォの魂を【不変の時間】へと同調させる。人間を神の眷属(不老)へと昇華させる、禁忌の奇跡が成し遂げられた。さらに数百年後。不老となったレノヴォと、もう兄を失う恐怖から解放されたヴァルポの住む執務室に、特別な「お客さん」が窓から入ってくる。「遅くなってすまない、レノヴォ。地上の食べ物は良い匂いがするな。神界の空気だけでは少々退屈だ」と微笑むクロノ。「ほら、これ俺の兄貴が作った特製の肉料理! 世界で一番美味いんだからな!」と尻尾を振るヴァルポ。かつて「憧れと狂気」に駆られていたクレプスコも、今は穏やかに紅茶を嗜んでいる。かつては決して交わるはずのなかった四人の「最強」は、時を超え、種族を超え、生と死の境界すらも超えて、一つの家族のように笑い合っていた。窓の外には、新しい王国の夜明けがどこまでも優しく広がっている。彼らが紡ぐ運命の時計の針は、これからも幸福な音を刻み続けていく。(黄昏の残響 —— 完全版・完)
コメント
1件
ああ、最終話……読み終えたわ……。なんかもう、涙腺緩んだわー。 「嫌だ、兄貴…!」のヴァルポの叫びがずっと胸に刺さってる。過去の狂気とか憧れとか、全部呑み込んで、時と種族を超えて四人が家族みたいに食卓囲むラスト、最高すぎる。クロノが肉料理に興味持つとことか、クレプスコが穏やかに紅茶飲んでる姿とか、本当に良かった。黒兎2さん、こんなに温かい終章をありがとうございます。素敵すぎる。