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君の言う事は絶対に当たる。それを知ったのは小学生の頃。君は明日絶対雨が降ると突然言った。もちろん私は信じていなかったが、次の日本当に雨が降った。でも私は偶然だと思っていた。そしてまた君はこういった。担任の先生が今日の夜死ぬと。私は驚いた。だがそのころ私はまだあまり信じていなかったので、大丈夫だろう。まさか当たるわけない。と、自分を説得しながら家に帰った。そしてまた次の日。担任の先生が死んだという連絡が入った。通り魔にやられたらしい。その時私は怖くなった。君が言った事は当たるのかと。そう思っていると君は笑顔で『だから言ったでしょ。』と先生の事など気にして居ないように話しかけてきた。君は何者?どうして分かる?疑問は沢山あったがとても聞ける雰囲気では無く、結局その日私はこの事を聞けずに、その後の授業の事など何も頭に入らなかった。
まぁそんな事があったが私たちはもう高校生。君との付き合いも長いと思う。あの時以来君は未来を予知するようなことは言っていない。何気に君とスマホを見ていると、連続殺人犯がこの学校の近くでうろついているという速報があった。学生を狙って殺しているそう。私は「怖いねー」と君に話しかけた。すると君はあの時と同じように『大丈夫、〇〇は……殺されないよ。』といった。私は君の言う事は絶対当たるととっくの前に知っていたので、それを信じ、安心していた。そして登下校の時間、君は今日用事があって一緒に帰れないそう。仕方ないと一人で帰っていると、謎の全身黒い奴にあった。まさかと思い、走って逃げようとした。だが、避ける隙も無く私は刺された。なんで!?大丈夫だと君が言ったはず…私の腹部が紅色に染まり、痛みがじわじわと伝わってくる。痛みに耐えながらも、最期に犯人の顔でも見てやろうと思い、顔を上げる。黒いフードでよく見え無かったが、見えた。その見えた顔は、その顔は、紛れもなく、君だった。君は冷たい顔をしてた。君を見た瞬間、記憶が流れ出す。昔先生は通り魔にやられたと言っていた。それが君だったとしたら?そして君は︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎殺されない︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎と言っていた。それが自分以外には殺されないと言う意味だったら?そうだ、君は未来なんて分からない。雨の事はただの偶然だ。先生が死んだのは君が殺したから。私が殺されないと言う事は君以外に殺されないという意味。昔、笑顔であのセリフを言った君はなんだ、さっき私に殺されないと言った君はなんだ。いや お前は誰だ?