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学校最悪〜、と友達と話しながら登校していたあの時が1番幸せだったのかもしれない。
今はもう総てが敵になって、本当の最悪に出会ってしまったから。
学校に投稿すると、今日も私の机に置いてある花瓶からはいい香りがする。私の机の上に置いてある花瓶をロッカーまで運び、上に置き、机に戻って机の上の木のカスを払い除け、机の上に染み付いたペンのインクを拭き消す。これが学校での毎朝の日課だ。
これを一通り終わらせ、周りを見渡す。ありえないほど気味が悪い。私が嫌がる姿を気味の悪い笑みを浮かべながら楽しむ主犯達の姿があったのだ。さらに気味が悪いのは、私が嫌がらせをされているのを分かって見て見ぬふりをする先生やクラスメイト達だ。
クラスには私の居場所がない…だから、トイレの個室にさっさと移動する。此処だけが私の唯一の居場所だ。ここにいると、安心する。はぁ、いつからだろう。こうなってしまったのは。きっと、2年前だろう。あの時、虐められていた友達を庇った時だ。庇った瞬間、ターゲットが私にすり替わったのだ。それからそうなってしまったのだ。後悔はしていない。私だけが我慢して済む、それほどいいことはないからだ。そうして考えているとチャイムが鳴った。
私は脱獄した。あの狭い牢獄から。