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土曜日。
今日は、待ちに待った遊園地へ行く日!電車に乗っていく。電車って、速いんだね。思わず、
「速い!」
って言ってしまった。冬青に、
「え、電車に乗ったことないのか?」
って聞かれちゃった。失敗。
遊園地に着き、驚いたのは、乗り物がたくさんあること。ジェットコースターや、コーヒーカップなど。子供から大人まで、楽しめるような感じがする。
思ったよりもはしゃいでしまっていたのか、
「水澄、遊園地って、初めてなのか?」
と、聞かれた。あれ?デジャヴ?…気のせいか。それで、私は、
「うん」
と言った。タイムスリップしてきたことを、言うべきなのか、迷った。でも、このまま隠し通せるのか、心配だから、言うことにした。でも、それは、帰る途中に。今は、思いっきり楽しみたいから!
楽しかった時間は、すぐに終わってしまい、帰る。その帰り道。
「ねえ、冬青…私、話したいことが、あるんだけど……良い?」
「良いけど?」
「実は、私ね、タイムスリップ、してきたの。」
「は??過去から?未来から?」
「過去から…。」
当然のように、久実は動じない。でも、私が話しているのを、見守ってくれている。それに気づいたのか、冬青が、
「久実は、知っていたのか?」
「うん。水澄が、この時代に来たときに、聞いた。」
「あり…えない」
「私も、最初は、そう思ったよ。」
「いや、違う。久実の『ありえない』は、タイムスリップ自体のことだろ?」
「え、そうだけど…。」
「えっと…どういうこと?冬青は、タイムスリップ自体には納得してるの?」
「いや。していない。」
「じゃあ、なんで━━」
「俺が言った、『ありえない』は、水澄がタイムスリップしてきたってことだよ。」
「え?」
「ちょっと待って、意味が分からない。どうして、そっちに疑問を持つの?」
「だって、俺は、水澄と、3、4歳の頃に、一緒にいたのだから。」
「どういう…こと?」
「俺の家に来てくれ。そこで、話すから。」