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冬青の家にて。冬青が、話す。
俺が、三歳頃の話だ。ある日、俺の母親の友達が、家に来たんだ。俺と同い年の子供を連れて。その子供が、水澄だ。俺と水澄は、すぐに仲良くなった。一週間のうち、4日は一緒に遊ぶくらいに。 半年くらい後に、彼女は、家に来なくなった。後から聞いた話だけど、その、来なくなった日。近所で、交通事故が起きたらしい。車同士、正面衝突の事故だ。多分、その事故の直前、水澄は、タイムスリップしたのだろう。 そして、水澄は、二回目のタイムスリップで、現代に戻ってきた。水澄を見たとき、俺は、やっと会えたって思った。でも、水澄は、忘れているように見えたから、今まで黙ってた。
私は…二回、タイムスリップした…?そして、一回目のタイムスリップの前、私は、冬青と会って、友達になっていた…。でも、私は━━
「う!?」
頭が…痛い…。
「水澄!?大丈夫!?」
「ひどい熱だ…。早く、家に……いや、ここで、寝かせておくか。」
「分かった。」
━━私は、夢を、見た━━
私は、冬青と、遊んでいた。とても、楽しかった。そんな時。車に乗って、冬青の家に行っている時に、突然、車が車線を越えてきて━━。私は、知らない場所に━━。
目が、覚めた。
「起きたか。」
「あれ…私…」
「急に熱だして倒れたんだよ。ここは俺の家だ。久実に電話するから、少し待ってろ。」
「ん。」
私、冬青に迷惑、かけていたんだ。ありがとね。冬青。
久実が来た。
「大丈夫?水澄?」
「熱は下がったみたいだから、大丈夫だよ。」
「すごいうなされていたけど、どうしたんだ?」
「えっと、私、冬青が話したことの夢を…。」
「そっか…。」
「俺の話で、記憶が戻ったってことだな。」
「それにしても、水澄は、どうしてタイムスリップしたんだろうね。」
「確かにな。」
「条件は、強い衝撃を受けることなのかな?でも、タイムスリップは、もうしないだろうし…。」
「タイムスリップは、一時避難だって言いたいのか?」
「うん…確証はないけどね。」
「でもさ、水澄がこっちに来た時、道路の端の方にいたよね。」
「あ…確かに…。」
「もしかして、その場所って、水澄が一回目にタイムスリップしてきた場所と同じなんじゃない?」
「確かに…。」
「その仮説は、あってるかもな。」
「一瞬の時間の歪みができたとしか考えられないね。」
「タイムスリップの謎は、解明かな?」
「うん。一応。」
「もうそろそろ、帰ろうかな。」
「もう少し、ここにいても…。」
「帰るよ。」
「分かった。それじゃあ、また明日。」
「うん。また明日。」
━━私のタイムスリップの謎は、解けた。ここからだ。私の恋は━━
三日後。久実が、学校に忘れ物をしたと言い、いなくなった。その時、冬青が、
「水澄、俺、水澄のことが、好きだ。」
「え……。あり…がとう…。私も、冬青のことが、好き。」
その頃、久実は、二人のことを見ていた。
「もう、私なんかいなくても、大丈夫だね。私なんか━━。」