「ね、一緒に学校、行こ?」
「ゑ…」
さっきのドキッ?はすぐに消え去り、
いきなり登校のお誘いに驚いた。
彼は人気者、 一緒に登校すれば
私も目立つことになる…
むーりむりむりむりむり!
「おーい」
まぁ…
校門くぐるまでなら…いいかな?
「おーい!」
「うわっ」
近くから聞こえる声に驚いて、
隣を見ると鼻先が触れそうに なるくらい
玲央の顔は近かった。
私はびっくりして、思わずのけぞる。
「なつ!もう遅刻しちゃうよ!」
「ぅえ⁉︎」
時計を確認する前に 玲央に腕を引っ張られ
玄関まで連れて来られる。
はやくはやく!と急かされて
慌てて靴を履き、無人の家にむかって
いってきまーす! と声をかけ、家をでた。
慌てて玲央の方をみると、
したり顔をしている。
ま、まさか…こいつ…
「また引っかかったね〜」
ケラケラと玲央は笑う。
くそぅ…また…
ギリギリと歯を食いしばる。
「あんたねぇ!
「それで?一緒に行ってくれる?」
「行くわけないじゃないっ!」
言い被せられ、 イラッときたので行かないと
強く言ってしまった。
ハッとして玲央を見ると 少し寂しそうな顔をしていた。
「そっか、なら
「ごめん…今のなし…やっぱ一緒に行く。」
ぷいっとそっぽをむいて言った。
そう言って玲央の方をチラッと
見ると彼の満面の笑みだった。
そんなに喜ぶこと?
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