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ユウカ『先生…シュンスケの容態は?』


先生『シュンスケ君は…癌です。』


ユウカ『…え?』


その言葉に驚いた。癌…?

そんな。そんな予兆は…いや、確かにあった

シュンスケは最近体調を良く崩していた。


身体の節々が痛いって言ってた…


シュンスケ『…ユウカ、いるのか?』


ユウカ『シュンスケ…?』


シュンスケ『オレはもう…夜も明かせないだろう』


ユウカ『そんなこと…』


シュンスケ『分かるんだよ…オレのことだから』


シュンスケ『あのな、ユウカ…頼みと…伝えたい事があるんだ』


ユウカ『なに…?』


シュンスケ『あのな…ユウカ…おれ…』


シュンスケ『お前の事が好きだった…』


シュンスケ『伝えたくて伝えたくて。でも、

感じてたんだ。俺は長くないって…そんな中伝えても、お互い悲しい思いをするだけ。

だから、いえなかった。この一言が』


シュンスケ『だから、今言わせてくれ』


シュンスケ『好きだ。』


シュンスケ『そしてお願いは…俺のことを忘れてないでくれ…』


ユウカ『そんな最後みたいな告白しないでよ!!!』

私は、気づいたら大声で叫んでいた。

ユウカ『何とか言いなさいよ!死ぬんじゃないわよ!』


ユウカ『シュンスケ…?』


手に触れると、とても冷たかった。


ユウカ『…シュンスケェェェェェェェ!!!』


死んでしまった。想いを伝えられずに。


ユウカ『私も、大好き。愛してるよ…シュンスケ』


(その日はよく眠れなかった。でも、思い出した。シュンスケの名前に懐かしさを覚えたのは、幼馴染だったから。忘れていた。もう18年近く会っていなかったのだから。)


ユウカ『シュンスケ…貴方が死んでからもう8年が経つわ。

約束通りまだ忘れてないよ。』


私は、空を見てシュンスケへと微笑むのだった





fin

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