「__こちらオリエンス緊急連絡部。放たれたKOZAKA-Cの駆除完了。第1拠点も特定。
オリエンス怪我人3名、重症1名。命に関わる危険性あり、大至急、医療部に無線。」
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この作品はノベルの🐝🤣貧血ネタを移動したものです 内容は変わっておりません!
・嘔吐・流血表現
・解釈違い・過度なストーリー捏造・口調迷子有
・誤字脱字有
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あぁ、しくじった。
「こちら緋八。住民の避難完了。直ちに加入… っ!!!!!!危ない!!!!!」
親子の背中を押す。途端、腹部に激しい痛み。
むせ返るほどの匂い。どろどろとした赤。醜いほど染まっていく服。俺の顔から伝った透明な液体が地面に斑点を描く。
_あぁ。死ぬんだ。本気でそう覚悟したあの時。
昔助けた子供。可愛かったなぁ。
助けてもらったお礼に駄菓子あげるって、あの時食べたのは特別美味しかった。
「マナはマナらしく居ればいいから」なんて優しい言葉をかけてくれた同期。
KOZAKA-Cのイタズラがまさかの性転換の煙で、リトが凄いゴツイ女性になった時は腹が痛むほど笑いあったっけな。
ヴェンの唐揚げ、また食べたいなぁ。
テツは最近禁煙したとか言ってたっけ。あれ、ウェン?禁酒、だったっけな、? あれ?
もう、いいんじゃないか?
「__はっ!!!!はぁっ、はっ、」
「やっと起きた、マナ、大丈夫か?」
険しい顔で覗き込むリト。
そのまた少し遠くで心配そうな顔でじっと見ているウェン。
俺の手を握りながら泣き出しそうな顔でこちらを見ているテツ。
汗で服がはっついて気持ち悪かった。
「あれ、俺、なにして、」
「ずっとうなされてたんだよ〜..唸り声が酷くなったと思ったら急に泣き出して。心配したんだよ、大丈夫?」
「僕、ずっと心配だったんだよ。もう起きなかったらどうしようって。本当に起きて良かった….」
話しながら俺の手を握る力が強くなる。
そんなに酷かったのか。
「..ごめん、ほんまに、ごめんなさい、」
「ストーップ!!オリエンスでルール決めたでしょ?覚えてないの?
『ごめん・ごめんなさい』は禁句!って!」
「あ、そうやった、ごめ…」
「はいはいまたまたストーップ!!! ごめんじゃなくて、『心配してくれてありがとう』でしょ?」
「あ、心配してくれてありがとう..」
「うん!よしよし!場も和んだし、僕は唐揚げ作っちゃいますかー!!」
パン、と手を叩くとキッチンへ小走りへ入っていった。後を追うようにテツが入っていき、『俺も作るー!!』なんて言えばノリノリで材料を用意し始めた。
幸せだなぁ、なんて思いながら眺めていると、突然リトがソファーに座っては俺を抱きしめてきた。
力が強すぎて、少し痛い。
「ちょっ、リト?」
「…俺、実は本当に怖かった。マナがずっと起きなかったりしたら、もしこのまま死んだら、とか、色々考えちまって、 」
リトは震えながら言っていた。身長が1番大きいものの、今こうしてみると少し小さく感じる。
「…俺、オリエンスが3人になるとか耐えきれねぇし。」
「それは俺もやで、リト
何よりこうやって心配してくれてる仲間がいる限り、俺は絶対生きて帰るって決めててん。」
「…….マナ」
顔を見合わせては、笑う。
リトはその時、目に溜まっていた涙を零した。
「っわり、情けねぇわ。
ところでマナ、体調大丈夫か?」
「ちょっと吐き気あるくらい。大丈夫やで!」
「ん、そか、なんかあったら言えよ!」
涙を拭って笑って見せた。
「俺、唐揚げ作り参戦してっから!!
おいテツー!!!交代の時間だぞー!!!」
とさっきの雰囲気も忘れたように元気な声で言えば、
「えっ、もう?!俺混ぜ合わせるとこしかしてないんだけど?!」
と、テツの声がする。
テツがしょぼくれた顔でこちらへやってくる
俺はいそいで立ってテツの所へ行こうとすると、突然頭が真っ白になる。 え?
「マナくんっ!!!」
テツが走ってこちらまでやって来て俺をハグする形で支える。どうやら俺は倒れたらしい。
そこまで焦る程じゃないやろ
と内心冷静なツッコミした途端、喉に何かが上がってくるような違和感を感じる。
「ま、ってテツ、離れ、吐く、やばい、ほんま、」
と急いで注意喚起をするも、ずっと俺のことを抱きしめている。 離す気が無いくらい。
「マナくん、吐いてもいいから。一旦地べた座ろ、
俺と一緒に呼吸できる?」
肩を落とされ、ぺたん、と地べたに座らされる。けど、正直そんなことより、
「できっ、できる、けど、服が」
「服はまた今度、深夜にコインランドリー行かない?コンビニとか行ってさ。
はい、はーー、ふぅーー、」
ウェンとリトのような足音がこっちへ来るのが聞いてわかる。テツも何か喋っているようだが、全く聞こえない。
俺はめいっぱいの力でテツを押しのける。
が、元々の距離がくっつくほど近かったため、全然効果がない。
「まずい、聞こえてない、倒れたのも含めると貧血か、、?
ウェンくん、医療部に___」
なんていう声が耳に入ってくるが、正直俺は聞いている暇はなかった。
やばい、これ、ほんまに 、
「__ぉえっ、、!ゲホッ、ゴホ、うぅ、、、!ぅ、ケホッ、」
口元を抑えていた片手から嘔吐物がびちゃびちゃ、と汚い音を立て地べたやテツの服にかかってく。
羞恥心と情けなさで涙が溢れる。体の震えが止まらない。視界がぐるぐるする。
まともに声も聞けない、これ以上吐きたくない、怖い!と思えば思うほど、俺の吐き気は増していく。
「っぇ、ぁ゙、ゲホッ、 」
「マナくん、大丈夫?ゆっくりでいいから」
反射的に声のする方へ顔を向けると、心底心配してそうなテツが居た。そんなに心配されていると罪悪感で泣きそうになる、
「ぁ、てつ、ごめっ、きらわんとってや、ほんまにごめん、」
思わず顔を背ける。自然と涙が出てくる。
「大丈夫、どんなマナくんでも受け止めるし大好きだよ、もうちょっとでる?」
「きもちわるい、けど、なんもでてこない、」
「…そっか、ごめんね、マナくん、」
「?て…っ?!」
ほんまに優しいな、テツは。なんて思っていた矢先の『ごめん。』俺はなんの事か分からず、困惑していると突然口の中に指を突っ込まれた。
「、てふ、ぅえ゙、ぁ、ぉえ゙っ、ゲホッ、ケホッ、ゴホ、はぁ゙っ、ぁ、」
「スッキリした?」
「テツ、ごめん、俺、」
「いいんだよ、このままお風呂行こっか。
…リトくんごめん、処理できる? 一応ウェンくんに医療部の人呼んで貰ったからもうすぐつくと思うけど、、」
「あぁ、任せて
服は洗面器の上置いといて」
「わかった!ごめん、ありがとう!」
よっ、と言いテツは俺のことを姫抱きする。1番負担がかからないらしい。
「ごめん、ちょっと脱がすね。寒いかも」
と言いながら服を脱がしてくれる。
「先入ってて!」
と言ってくれたため風呂場に行く。
途端、涙が溢れた。
あれ、、止まらへん、やばい
「…ぅ、ふ、っぁ゙、、」
ヒーローなら有るまじき行為。止まる気配は無い。
「僕も入っちゃお〜…ってマナくん?!」
「ぁ、テツ、」
その後は色々話をした。その間テツは真剣に話を聞いてくれたり、頭を洗ってくれたりしてくれていた。
お風呂から上がると、床も洗面器へ置いていた服もきれいさっぱり無くなっていた。
誰かが洗ってくれたり拭いてくれたりしたのだろう。
リビングを見ると、完璧に出来上がった唐揚げが盛られていた。
「うぉー!すっげぇ美味そうじゃん!」
テツは風呂場で話したことを絶対話すつもりはないらしい。彼なりの優しさかもしれない。
「ほら、唐揚げ冷めちまうぞー?」
「ちょっと〜。マナが今食べれるわけないでしょ!
また元気になったら作るって!」
「あっ、これデカい、これ俺のー!」
思わず笑ってしまった。なんて暖かいチームなんだろう。
唐揚げこそは食べれないが、椅子に座って皆の話を聞くだけでお腹いっぱいだった。
後日、医者にかなり酷い貧血と診断されてオリエンスが過保護になったのは、言うまでもない。
ーおまけ
「ていうかなんであの時、ウェンリトテツは貰い吐き?というか気持ち悪くならんかったん?」
「いや、だって敵とかで血の匂い普通に嗅ぎなれたし このくらい余裕っしょ」
「正直マナくんの心配の方が強かったかも」
「僕も敵の血の匂い嗅ぎなれてるし なんせ仲間だから心配の方が勝つよね〜」
「えっ、、僕以外2人とも血の匂い嗅ぎなれてるって、ヒーローの闇?」
「闇言うな光やろがい!」
コメント
1件
ヤバい神ってる好きすぎるね!