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大福の化身
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こんばんは、今回は中アメとなっています。
ちょっとしたアメリカの好奇心と、中国のドロドロとした思いを表現させていただきました。
私のところの中国はアルアル言ってません。
あとアメリカが受けです。
今回の作品には性的要素は含まれておりません。
地雷の方は回れ右
私の作品では、名前は表記しておりません。
ごめんなさい。
わかるように最初にセリフサンプルを提示させていただきます。
セリフサンプルも結構重いですが気にせずどうぞ。
アメリカ 「HAHA、俺が守るって決めてるからな!」
「ん?中国のこと?別になんとも思ってないぞ?」
「はぁッ、?!//お前マジでッ…、!//」
一人称 俺
二人称 お前、呼び捨て
中国 「こうすれば、お前も我から離れられぬだろう。」
「アメリカのことか?……別に、なんとも思っておらぬ。」
「…そうか、良いだろう。存分に愛してやる。」
一人称 我
二人称 お前、呼び捨て
こちらがセリフサンプルです。
では、本編へどうぞ。
静かな夜だった。
街のネオンがぼんやりと窓に映り込む中、アメリカはソファに深く腰掛け、スマホをいじりながらもどこか落ち着かない様子だった。
「……また既読つかねぇし」
ぼそっと呟くその声には、いつもの軽さがなかった。
数時間前に送ったメッセージ。 相手は――中国。
素直になれない関係だった。
会えば口喧嘩ばかり。 価値観も違うし、考え方も正反対。 それなのに、なぜか離れられない。
そのとき、不意にドアがノックされた。
「開いてるぞ」
気のない返事をすると、ゆっくりとドアが開く。
そこに立っていたのは――まさに今考えていた相手だった。
「……来てやったぞ」
中国は腕を組んで、少し不機嫌そうに言う。
「は?なんでお前がここに……」
驚きながらも、アメリカの胸は一瞬で軽くなった。
「既読がつかぬと、落ち着かぬのであろう?」
図星だった。
「別にそんなんじゃねーし」
視線を逸らすアメリカに、中国はため息をつく。
「本当に、素直でないな」
そう言いながらも、彼はゆっくりと部屋の中に入ってきて、アメリカの隣に腰を下ろした。
少しだけ距離が近い。
それだけで、妙に意識してしまう。
「……で、なんだよ」
「別に。ただ……」
中国は言葉を選ぶように、一瞬だけ黙った。
「お前が、寂しそうだったからな」
その一言に、アメリカの心臓が強く跳ねる。
「は、はぁ!?誰が寂しいって!?」
思わず声を荒げるが、中国は微動だにしない。
「そうやって強がるところも、昔から変わらぬ」
静かにそう言われると、何も言い返せなくなる。
沈黙が落ちる。
けれど、不思議と気まずくはなかった。
むしろ――心地いい。
「……なあ」
先に口を開いたのはアメリカだった。
「なんで来たんだよ、本当は」
中国は少しだけ目を伏せる。
「……お前に会いたかった」
その言葉は、あまりにも真っ直ぐだった。
冗談でも、皮肉でもない。
ただの本音。
アメリカは何も言えなくなった。
代わりに、そっと中国の手に触れる。
一瞬、驚いたように中国が目を見開く。
「……逃げんなよ」
小さく、けれど確かに言う。
「逃げぬ」
今度は中国の方から、手を握り返した。
その温もりは、思っていたよりずっと優しかった。
「……めんどくせー関係だな、俺ら」
「そうだな」
「でもさ」
アメリカは少し笑って、
「悪くねぇ」
そう言った。
中国も、ほんのわずかに微笑む。
「同感だ」
夜はまだ長い。
けれどその夜は、二人にとって少しだけ特別なものになっていた。
どうでしたか?気に入って頂ければ幸いです。
NEXT▶3月22日 午後3:30