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教室に戻った私地。みんな、教室にいた…。なんだか、女子達と男子何人かが話し合いをしていた…。もちろん、和樹達ではない。他の、グループの子たちだ…。
「和樹…。」
そう私が和樹に声をかける。恥ずかしくて、声が小さくなってしまう…。
「愛。終わったんだな。」
そう、和樹が明るく聞こえやすい声で言ってくれた。やっぱり、優しいんだ…。
「あの…あそこ何しているの?」
私が男子と女子達を指しなが聞くと…和樹は頭をかしげた。きっと何も知らないのだろう…。
「しらない。俺等は関係ないよ。ほら、今自習の時間。」
え…もう…授業始まっていたんだ…。なんで、和樹言ってくれなかったのだろう…。
「ありがとう…。そうだね。ほら、架純、穂香、菜奈。席に戻ろ?」
私が、言うと架純、穂香、菜奈は頷いてくれた。その間にも女子達と男子は揉めていた。私が、話し合いをまとめてもいいけど…また面倒なことになるからやめようかな…。
「愛ちゃん、よかったね?」
とニヤッとする穂香。私が、和樹と話していたからだろう…。でも、私は少しうれしかったのだ。好きな人話せて…ね。
「うん…。よかったよ。さぁ、早く早く。席、戻ろう?」
「わかったよ。後でちゃんと話聞くからね。」
そう、ニヤッとする穂香、架純、菜奈。恋話を聞きたいのだろう…。私も話したいし、昼休み話そう。私が、席に戻ろうとしたとき…
「昼休み、あっち使う?」
そう聞いてきたのは、和樹。あっちって言うのは、さっきの空き教室のことだろう…。でも、恋話だけだから、いいか…。
「使わないよ。だから、気軽に使って。」
「わかった。じゃあ、あんまあっち来んなよ。」
あっち…来んなよって…その言い方何なのよ…。まぁ…いいや…。なんか、見られたくないものもあるのだろう…。
「了解。」
そうして、私は席に戻り、読書をした。今回のお話の題名は「声を聞かせて。」だ。この物語は、主人公の女の子、浅野明音(あさのあかね)がどんどん、耳が聞こえなくなって声が出なくなって…でも、ある日彼に恋をする。聞こえなくて、話せなくても、彼は明音を大事にしてくれる感動物語。
わぁ〜、泣ける〜、もう最高の物語〜。
すると、隣に座っていた、日向が私の方を見てきた。
「愛、なんで泣いてるの?大丈夫?」
あ…涙出てたんだ…。日向は心配そうに声をかけてくれた。
「ごめんごめん。小説で感動しちゃってね〜。気にしないで。大丈夫だから。」
「ふ〜ん。」
と日向が反応して、また自習…友達と游ぶのに戻った。大体の子は遊んでいた。男子はまだやることがないからって友達と游ぶのは…いいけど…女子達がな…うるさいからな…。やめてほしい…。
そして、私は小説を読み切る頃、三時間目は終わった。
四時間目の前の休憩時間だ。そんなとき、先生が慌ててやってきた。
「愛さん、和樹さん、少しいいですか?」
私と和樹の名前が出された。私と和樹…なにかしたのだろうか…。
「大丈夫です。和樹、行こ?」
私が和樹に話しかけると、和樹は頷いた。そして、私と和樹は先生について行く。なんだろう…。予想も出来てないこと…
すると…二組男子と三組男子が二人ずつくらいいた。合計四人くらいが空き教室に集まっていた。
「先生、なんですか…?私関係あります?」
すると、廊下の方から女の子がやってきた。その女の子は、去年いじめてきた女の子だった…。最悪だ…。こいつと二度と会いたくなかったのに…。
「愛。大丈夫?」
そう横から声が、したのは和樹だった。
「うん…。あいつが…嫌で…。」
私が言うと…和樹はびっくりしていた。
「へぇ〜、仲良かったんじゃないの?」
と和樹がびっくりをおさえて質問をしてくる。
「仲良くなんか無いよ。周りからはそう見えてしまったんだね…。はぁ…あいつと話すってなったら変わって?」
私が言うと和樹は頷いてくれた。よかった…他のやつなら去年のこと言えなかったかも…。