※性行為発言あり
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em side
こんにちは、エーミールでございます。
ゾムさんから友達になってくれと言われてからはや1ヶ月が経って、最初は学校に来てくれていたのですが…途中から、学校に来ていません。
心配です…
というわけで私は今、
先生にお見舞いに行きたいと言ったら家を教えてくださいました。
ピーンポーン
少し高い機会音が鳴る。
しかし、出てきたのは、今まで学校で見ていた彼とは違う彼が出てきた。
zm「…エミさん?」
弱々しく聞いてくる彼は、頭には包帯を巻いており、服の上からでも分かる痣があった。
em「ぞ、ゾムさん、大丈夫ですか!?どうしたんですか、その傷は…」
zm「え?あぁ、これ?」
「これな?」
ゾムさんはニコッと微笑み、こう言った。
zm「父さん達が殴ってくれんねん」
em「は、?」
お父さん達が?殴ってくれる?
zm「父さんらがな、俺の事好きだよって、愛してるって、言ってくれんねん。好きだからやるんだよって」
違う…そんなの…そんなのおかしい。
そんなのただの暴力で…虐待だ…
zm「やからな?俺、一生懸命働いてんねん」
em「え、で、でも私たちはまだ中学生…」
zm「うん、だから父さんがいい仕事教えてくれてん!」
意気揚々とゾムさんは話し出す。
zm「知らんおじさんにな、抱いてもらうねん、それだけで数万稼げんねんで?」
瞬時に私は理解した。ゾムさんが何をしているのか、ゾムさんの精神が今、どんな状態なのか…
ダメだ、このままじゃ…ゾムさんが、ゾムさんが壊れてしまう。
私がとる方法はただ1つ…
em「ゾムさん、今1人ですか?」
zm「うん、そやで?」
em「じゃあ、今から私の家に泊まる準備をしてきて下さい。」
zm「何で…?」
em「それは道中にお話します。だから早く…」
zm「分かった…」
ゾムさんは混乱しながら家の中に入っていった。
一刻でも早く、彼を助けなければ…そう思った。
きっと家庭に何かあったはず、でなければ、傷害事件の事もあんなことにはならないはず。
zm「…準備してきた」
em「じゃあ行きましょうか」
そう言ってゾムさんと並んで私の家まで歩く。
少し遠いが構わない。
それでゾムさんを助けれるなら…
zm「で、エミさん、何でいきなり…」
不安そうにゾムさんが話しかける。
em「…..殴られるのは痛くないんですか?」
zm「痛くないで!たまに痛い時もあるけど…でも、これが愛情表現やって…」
父さん達が言うから…とゾムさんは下を向きながらいう。
em「…暴力は愛情表現なんかじゃありません」
zm「え…」
em「そんなの、愛情表現なんかじゃない。ただの暴力です。ゾムさんは今、愛情表現だって言われて殴られて、抵抗出来なくさせられてるんですよ?痛みが愛情表現であってはならない…」
zm「で、でも、俺、母さん達に愛されなかったら誰に愛されるん?誰が俺みたいなやつを愛してくれるんよ!皆、俺の事怖がるやろ!?」
目にうっすらと涙を貯めながら言うゾムさん。
zm「俺が誰からも好きになって貰えないなんて俺が1番分かっとんねん!!エーミールが知った風に言うなや!」
em「じゃあ私がたくさん愛情あげます」
zm「え、?」
ゾムさんは驚きのあまり、私の方を見る。
em「私が、ゾムさんにありえないくらい大きな愛情をあげます。暴力なんかじゃない、本当の愛をあげます。だって、私はゾムさんの事、好きだから…だから、もう働くのも、殴られにいくのもやめてください…」
ゾムさんが目を見開いて私の顔を見る。
すると、
??「ふむ、ならば俺からも愛情をあげるゾ!!」
声のする方を見ると、2人の男性が立っていた。
金髪で黒い服を着ている人と、豚の…仮面?を被っている人。
その瞬間、私の横にいたゾムさんが私の前に来て、私を後ろにやった。
zm「誰や、おっさん…..」
ゾムさんは低音で言う。どうやら、警戒しているようだった。
…..その姿はまるで、私を守るような姿勢で、私は「本当のゾムさん」を見たような気がした。
コメント
4件
おっとぉ~!!grtnのおかげでニヤニヤが止まらない
グルトンだなきっと…ゾミィやさすぃ〜!エミさん守ろうとするとか男だな!!((男だよ
神ですね?? grさん((が出てきた時謎に爆笑しました()