〜side葛葉〜
あれから長く続いたつわりも落ち着いてきた
そして少しずつお腹が目立つ様になった
6カ月を迎えると急にお腹が張り出して来て、ロウは何をするにも大変そうだ
出産準備の為に2人で出かけた
ロウが必要なものを書き出し、俺はそれを見ながらカートに次々入れていく
でもついつい可愛くて必要のないものまでカートに入れ、ロウがカートの中身をチェックし始めてる
「これも‥‥まだ先ですよ?こんな大きな服」
「可愛いじゃん。クマさんの着ぐるみ」
「だから着れるようになったら買いましょうって言いましたよね?」
「すぐに大きくなるから良いじゃん!」
「あのぉ‥‥新生児用のクマのロンパースならこちらにございますけど‥‥」
「あ、すいません‥‥」
「ごめんなさい、コイツが大声で」
「いえいえ、選んでる時って楽しいですから」
店員さんに謝りつつ、教えてもらった場所でクマさんをカートに入れる
ロウがお腹をさすり始めた
「帰ろうか。疲れただろ?」
「‥‥誰のせいだと」
睨むロウを横目に会計を済ませて家に帰る
家に着くとベビー用品を俺の部屋だった場所に置く
ロウの部屋を俺達の部屋にして、となりの俺の部屋を子供部屋に作り替えた
少し動くだけでも疲れやすいからか、帰ってくるとソファーに横になっている
俺はそっとロウを抱え上げ、ベッドへと連れて行った
横に寝かせ、脚をマッサージする
浮腫みやすいってよく言ってるしな
「‥‥ん?‥‥俺寝てた?」
「良いよ寝てて。疲れたんだろ?」
「‥‥‥‥」
「何?また怖いでも夢見たんだろ」
ロウが起き上がり俺に抱きついてくる
妊娠期間中は不安やストレス、ホルモンバランスの関係で悪夢を見る事があるらしい
「なんでこんなに不安なんだろう。夢って分かってるのに‥‥」
「大丈夫。夢なんだから」
「葛葉さん‥‥いなくならないよね?」
「いなくならねーよ。どっか行けって言われたって離れないから」
「‥‥‥‥」
「そんな顔するなって」
ずっと不安そうな顔にキスをする
ロウの舌を吸い上げ奥まで追いかける
「‥‥んっ‥‥んぁ‥‥」
「‥‥‥‥」
妊娠中にしてはいけない訳では無いけど‥‥
ロウの身体の事も気になるしな
そう思い、ロウから離れようとした
「やだ。‥‥葛葉さん‥‥」
「やだって‥‥そんな事言ったら俺‥‥」
「‥‥‥‥ダメ?」
「‥‥では無いけど」
俺が言い終わる前にロウが唇を奪う
それに応えて深く口付けを交わす
服を脱がせ、大きくなったお腹に何度もキスをする
「んっ‥‥もう葛葉さん‥‥早く‥‥」
「‥‥少しでも辛くなったら言って?」
「分かってるっ‥‥」
脚を開き後ろの孔に指を入れる
お腹の重みでいつもより狭くなっていた
腰を持ち上げるが何かあっては困ると思い、ベッドと腰の間にクッションを挟んだ
「苦しくない?大丈夫?」
「‥‥大丈夫です」
そしてゆっくりと俺を中に入れていく
「あ‥‥んっ!‥‥あぁっ‥‥」
「‥‥ちょっと狭いかもな」
圧迫されて狭い分、ロウの良いところに当たりやすくなってるのかもしれない
俺も多分長くは持たない
「あっ‥‥んっ‥‥葛葉っ‥‥奥まではっ‥‥ 」
「‥‥分かってるよ‥‥根元までは入れないからっ‥‥」
「んぁっ‥‥!あぁっ‥‥いっ‥‥あぁっ!」
横で眠るロウの顔は穏やかに見える
やっぱり不安な表情は見たくない
だからもうお前から何も失わせない
.
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!