マジカルシフト大会が近づいて
いた頃、魔獣討伐の依頼をこなして
いた僕は学園に帰って来ると、
どうやらトレイが階段から落ちたよう
なので保健室に来ていた
エース
「そんなことより、トレイ先輩の
怪我ってどんな感じなんですか?」
他にも来ているのか
トレイ
「ああ。階段から足を踏み外したんだ
受け身をとりそこねて、右足を派手に
やっちまった。しばらくは松葉杖
生活だな」
デュース
「えっ!それ、わりと
重症じゃないですか」
ガラガラ
僕は保健室の扉を開けた
『トレイ、大丈夫か?』
トレイ
「!レイか。まあ、大丈夫だ。だが、
今年のマジフト大会、俺は見学に
なりそうだ」
グリム
「かすり傷だぅたら渡すのやめようと
思ってたんだけど、コレ、見舞いの
ツナ缶。元気だすんだゾ、眼鏡」
トレイ
「はは、ありがとな」
ケイト
「もー、マジ勘弁。主力選手の
トレイくんがいないのしんどいし、
また選手選び直さなきゃ」
「「!!選手選び?」」
リドル
「なんだい君達。レイはいいが、
怪我人の部屋にどやどや集まって
レイ、久しぶりだ」
『ああ』
リドルは僕の隣に来た
グリム
「ふな”っ!怒りんぼリドル!」
リドル
「怒りんぼって、君達がルール違反を
しないなら怒らないよ。トレイ、
具合はどう?何か食べたいものや
飲みたいものはある?」
トレイ
「そんなに心配しなくても
大丈夫だって言ってるだろう?」
リドル
「でも、その怪我は僕のせいで」
エース
「どういうことっスか?」
リドル
「用事があって、昼休み日3年生の
教室へ言ったんだ。その時、階段
から落ちかけた僕を庇ったかわりに
トレイが怪我を」
トレイ
「お前なら飛行術で受身がとれてたと
思うぞ。俺が勝手にしくじっただけ
だから、もう気にするなって」
エース
「ユウ、これってさ」ボソッ
ユウ
「やっぱりウッカリ
じゃないかも」ボソッ
何か知ってるのか?
ケイト
「まーまーリドルくん。そんな暗く
なってもしょーがないって
トレイくんの怪我は残念だったけど、
その分リドルくんが超頑張ればいい
じゃん♪」
リドル
「あ、ああ。そうだね」
ケイト
「ささ、もう怪我人はゆっくり
休ませてあげよ。退散、退散〜」
保健室から出て、ハーツラビュル
寮の談話室に来た
リドル
「で、ケイト。何かトレイの前では
言いにくい話かまあるんだろう?」
ケイト
「さすがリドルくん。話が早いね
ユウちゃんたち、トレイくんの怪我に
ついて何か知ってるんじゃない?」
『僕も思ってた』
ユウ
「実は〜〜〜」
リドル
「なるほど、学園長がそんなことを」
ケイト
「やっぱりね。グリちゃんたちが
ただお見舞いに来るわけないと
思った」
その後、リドルも異変に気づき、
ケイトが情報集めをしたようで怪我を
するのは有力選手候補ばかりなことが
分かった
ケイト
「んー。にしても、不思議だね
風の魔法で後ろから押された
わけじゃないんでしょ?」
リドル
「うん。衝撃で墜ちたわけじゃない」
ケイト
「授業中に怪我した人もいたみたい
だし、どういうことなんだろう?」
リドル
「それは犯人を捕まえたらゆっくり
吐かせればいい。そんなわけで、
犯人探しに僕達も、協力するよ」
これは断ると印象が悪くなるな
とはいえ、帰る方法を探す時間が
なくなるのは最悪だ
『僕も協力するよ』
ユウ
「本当!?イグロくん
リドル君達ありがとう!」
『…』
エース
「そういうことなら、
俺らも犯人捜し手伝うぜ」
デュース
「クローバー先輩の
お礼参りっスね!!」
皆で犯人探しをすることになった
まずは次に狙われそうな人達に
ケイトの情報縄を利用して捜すことに
最初にポムフィオーレに来た
ケイト
「まずはここ、ポムフィオーレ寮
けーくんチェックでは、3年生の
ルーク・ハントくんに注目だね
金色のボブヘアー&帽子が
トレードマーク」
リドル
「ルーク先輩は去年も試合で活躍して
いた優秀な選手だよ。でも、あの
人はちょっと変わってるというか」
デュース
「お、あそこに座ってるの
そうじゃないか?」
エース
「ウワッ。なんか
めっちゃキラキラしてる」
ルーク
「ノンノン、エペルくん。紅茶を
飲む時、カップの取っ手に指を
入れるのは、エレガントではないよ」
エペル
「えっ、あ、はい。すみません」
?「はぁ、大会当日のメイク悩むわぁ
フェリシテ・コスメティックスの
新作下地が気になってるのよね」
ルーク ロアドゥポアゾン
「はっはっは!毒の君、麗しのヴィル!
君の輝きは、化粧品の質で左右される
ほど、淡くはないだろう?」
ヴィル
「そんなの知ってるわよ。でも、
もうワンランク上を目指すためには
手は抜けないでしょう」
ルーク
「いいね!その意識の高さ
実にマーヴェラスだ!」
グリム
「う〜〜ん。なんだか強そうな
かんじが全然しねぇんだゾ。オレ様が
犯人なら、コイツは狙わねえな」
ケイト
「んじゃ、次行ってみようか」
僕はみんなが移動する中、常人では
気づかないかすかな殺気を放った
それにハントは席を立ち上がった
それを見た僕は
狙われる対象なだけあるようだ
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