「…まさか本当に抹茶のお菓子奢らせて、食えるだけ食ったらまっすぐ帰るつもりだったとかじゃないよな?」
「え⁉︎えへへ…」
笑って誤魔化す俺に、おい!ともふくんはツッコむふりして、そして二人で目を合わせると笑い合った。
「じゃあ今日はもう遅いし、次の収録日のあとに計画たてよっか。行きたいところピックアップしてくるから、どぬくさんも探しといてー。」
「わっ、分かった!」
「お菓子の店以外もちゃんと調べろよー?」
「うぐっ」
楽しみになってきたな、パンフレット貰ってきちゃうか⁉︎と張り切るもふくんを見てるとこっちまでわくわくしてくる!
『まさか本当に一緒に旅行できるなんて!思い切って言ってみて良かったぁ…この旅行でもっともふくんと仲良くなれるといいな、頑張れ俺…!』
そう思いながらギュッと強く拳を握った俺を見て、もふくんは「おっ、気合い入ってるじゃないですかー」と面白そうに笑っている。
『気合いのベクトルは京都でも抹茶味のお菓子でもなくて、もふくんに向いてるんだけどなぁ』
それは俺だけの秘密なんだ。
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