撮影終わり、もふくんの部屋で旅行の計画が始まった。勢いよくドンっと色んな旅行会社のパンフレットをテーブルに置いてドヤ顔でもふくんは言う。
「よーし、計画立てますか!俺の行きたいところはパンフレットに丸付けてきたからチェックしてー」
「はーい!」
『もふくんも旅行楽しみにしてくれてるんだ…!』そう思うと自然と笑顔になってくる。もふくんはパンフレットを捲りながら「俺が行きたいのはこことここと…」と分かりやすく説明してくれる。俺の行きたい場所を伝えると、スマートに追加してくれて、あっという間に纏めてくれた。
「結構行きたいところあるなぁ…場所が近いから1泊でも駆け足でまわれば行けるか?どぬくさんは1泊と2泊どっちが良い?」
「俺は…」
その時、ドアを叩く音がして「おーいもふくんー」と聞き慣れた声がした。もふくんが「どうぞー」と言うとえとさんが入ってきた。
「もふくんさぁ…あれっ、どぬくさんだー」
「えとさんお疲れー」
「お疲れ様ー!二人で何やってんの?…パンフレット?」
えとさんはパンフレットを取り「京都だー!行くの⁉︎」と目をキラキラさせて聞いてきた。
「そー」
「えー!良いなー!」
「おっ、えとさんも行く?」
「えっ、良いの⁉︎行きたーい!」
「…えっ…⁉︎」
突然の流れに一気にテンションが下がっていくのが分かる。二人きりの旅行だと思って浮かれちゃってワクワクしてたのは俺だけだったんだって事実を突きつけられてしんどい。その時えとさんがこっちを見て一瞬驚いた顔をした。
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