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nmmn
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BL表現
街中
___黈視点
黈 「…今日はダメだって言いましたよね?」
自分でもわかる、怒りがこもった声。
街の中は夜の割に賑やかで、男女の仕事上の仲の人々が多い。そんな人混みを避けて、俺は路地裏で通話を続ける。
『君がいないとこちらも成り立たないの、分かってるよね?』
通話越しに女の人の強い圧を感じる。
だけど、こちらもそれに負ける事なく言い返す。
黈 「俺が必要なんですよね?なら、それなりの礼儀は持って下さい。今日は友達がいるんで」
相手が何か言う前に俺は通話を切った。
相手は俺のバイト先の先輩に当たる人だ、あまりそうは思ってないけどね。
実績は俺の方が上で俺は店長のお気に入りでもある。そのせいで恨みや嫉妬はよくされる。
……あぁ、来週のバイトには行きたくないな
ピロンッ(通知の音
黈 「ん?」
【遅くね?大丈夫か?】
黈 「…あぁ、なっちゃんか。はよ帰らんと…」
狐のアイコンのマークをタップして 既読を付けて、黒猫の【だいじょーぶ!】と書いてあるスタンプを送る。
俺が歩くと、街の中は暗くて静かな籠に閉じ込められたように感じた。
黈家
___黈視点
茈 「1日ありがとう、ほんとに助かった」
紫暮先輩は頭を下げて俺にお礼をしてきた。
黈 「いやいや、ほんとこの家使ってないんで大丈夫ですって…!笑」
桃 「それにしては綺麗だよね〜、掃除してるんだ?」
桃瀬先輩は部屋の隅を見つめながら翠川先輩を連れて家中を歩き回る。
使ってないって言っても近くの野良猫に餌を上げるためにたまには来るからその時に掃除はしてるのだ。
黈 「すいません、この後バイトあって…あんま時間ないんで…」
茈 「それは悪い。俺たちはもう帰るわ、ありがとな。」
桃 「バイトかぁ〜、君の場合そんなに心配はしてないけど…自分の体は大切にね?」
翠 「また遊びに行こっか?笑」
紅い瞳を細めていじめっ子のような顔をして翠川先輩はまた俺をからかう。
桃瀬先輩が「やめろ、バカ」と言いながら翠川先輩の頭に痛そうな拳骨を食らわせる。
翠 「いったぁ〜っ!ちょ、マジで殴ったでしょ?」
桃 「後輩をからかうからだ、遊びに行くならしっかりプライベートにしておけ」
黈 「そういうことじゃないと思うんですけど…」
なんか違う桃瀬先輩の返答に翠川先輩も吹き出す。
いや、まずなんで俺のバイト先を知っておきながらこの人達はこうもふざけていられるのか未だに不思議だ。
黈 「……怒らないんですね?」
桃 「え?そりゃあ、可愛い後輩が何処の馬の骨かも知らないやつに喰べられてるかなんて考えたくもないよ」
翠 「ようするに、怒ってはいるわけだ 笑」
桃 「当たり前じゃん、やめなって言ってやめてくれるなら辞めさせたいけど…」
黈 「そんなこと出来ませんね」
自分が思っていたよりも冷たい声が出てくる。
俺はあのバイトが嫌いなのに、あのバイトがないと生きていけない。
桃 「どうしてみんなそうやって自己犠牲するのかなぁ…」
翠 「生きてられるのがいちばんなのにね」
2人の言いたいことも分かる。
命あってこそのお金だし、友達だって、家族だって命がなければ築かれない。
けど、人には心があるから。
それしか言い返せなかった。
黈 「依存って怖いですね。」
翠 「?どういう…」
黈 「なんでもないです。ほら、皆さんの親も心配してるでしょ?帰らないと」
#すちみこ
1,631
七星そら
839
422
桃 「…そうだね、俺も今日はこの後通院って予定もあるしね 笑」
翠 「暇だからついて行っていい?」
桃 「別にいいよ、どうせまた薬もらって健康状態確認するだけだし。てなわけで、ありがとうね?1日泊めてもらっちゃって 笑」
桃瀬さんは一礼、翠川さんは扉を開けて桃瀬さんの通り道を作る。そのまま2人は扉の先に消えていった。
黈バイト先
____黈視点
「ねぇ、あんた遅くない? 」
黈 「…そうですね」
鈴がついた扉を開いて店に入った瞬間、昨日の、圧で潰してこようとする電話の相手の人に見つかってしまった。
「なんであんたってそんな舐めた態度でこの店のNo.1とか言ってられんの?」
黈 「…あなたより有能だから?」
「は?」
ここから店長に止められるほどの口喧嘩になったのは言うまででもないだろう。
勝ったのは俺だけどね。
「君たちさぁ、場所考えてんの?」
黈 「…すいません」
「はぁ!?こいつがムカつくようなこと言うから…!」
黈 「知らないね、やっぱり器の違いだよ。」
「くぅぅ〜〜ッ!」
「……はぁ、まぁもういいよ。どれだけ言っても君たちは聞かないしね。早く着替えてきなさい。」
店長は呆れた顔で乾いた笑いをする。
店長には申し訳ないけど、ここには俺の敵が多い。弱いままだといつ喰われるか分からないような場所だ。
自分のみは自分で守る。
生きていく中で学んだ、術ともいえる。
黈 「…なんやこれ、今日の客、ゴミすぎる。」
店長に渡された今日の予定表。
6時間で6人の相手、休憩は10分とれるか取れないか…それに相手も相手だ。
迷惑客ばっか予定には入っている。
黈 「…これなら翠川さんが来た方がいいな…」
だんだん昨日までのみんなでいれて楽しかった思い出が目の前の事実で薄れていく。
「みことくーん、お客様いらっしゃったよ。」
黈 「…はーい、先にお部屋入れて置いてください。」
黈 「…もう来たの?はっや…ボソッ」
1週間ぶりのバイトで客の方もきっと期待してるんだろう。
…てか、これでバイトなのおかしいよな。もう店員で良くない?
キリがいいんで終わらせてください、すいません。
コメント
1件
うわ、今回結構ヘビーだったね…。黈くんのバイト先の人間関係、かなりガチめな感じで胸が痛くなった。あの電話の先輩の圧と、店での言い合いのシーン、温度差がすごくて読んでてゾワゾワした。一方で、桃瀬先輩と翠川先輩とのやり取りは優しさが滲んでて、黈くんが「依存って怖い」ってこぼすところがすごく刺さった。このギャップが切なくて、続きがすごく気になる…!