デート日和かと思いきや・・??
渡「なあ佐久間ぁー、デート行こうよ」
「ここのスイーツ食べたい」
佐「えー、行きたぁい!」
渡「んー、!んーっま!」
佐「かわいい」
渡「えっ、//」
「おいやめろよ!//」
渡「一口食べて、いい・・?」
もう何年も付き合ってるのに、こういうところは初心な翔太。
愛おしすぎてキュートアグレッション起きる。
佐「いいよー」
渡「あー」
食べようとした瞬間、唇に人差し指をあてて、いじわるしちゃった。
渡「~~っ、//」
「ねえいじわるしないでよぉ・・・//」
上目遣いでそう言って、恥ずかしそうに目を逸らす。
佐「はいはい、今度はちゃんとあげる」
渡「あ、んむ、!?/」
「んっ・・!//」
ほっぺを掴んでキスをした。
渡「っ・・!//」
「うぅ・・//」
肌が白い分、顔色の赤みが強調されて、とってもかわいい。
渡「もういらないし」
「俺のもあげなーい!」
佐「えー、」
「じゃー、手貸して?」
渡「ん、」
翔太の片手を自分の方に引いて、その隙に翔太のスイーツを食べた。
渡「あ、ねぇ!」
「むぅ~・・」
翔太はすねた表情でこっちを睨む。
佐「あー、その顔かわいい」
渡「うるさいし」
翔太は俺がスイーツを持っている手首を握って、小悪魔のような表情をしてペロッと一口食べた。
その表情がなんとも言えないけどけしからん。
渡「べー」
あー・・可愛い。
なにされても可愛いしか感じない。
佐「かわいい」
渡「え、//」
「ねえ今日可愛いばっかじゃん、やめてよ・・//」
佐「だってぇ・・・肌が白い分赤みが強調されてるし、いつもよりデレデレしてるし」
「メイクもちょっと変えてるし、いつもより表情ゆるいし、表情豊かだし・・・」
渡「あー、うん・・//」
「わかった、わかった、//」
「顔熱いの全然引かないし・・//」
なんてつぶやきながら、ほっぺに手あてて照れてるし、可愛すぎか。
佐「あー、だめだぁ・・・」
「可愛いしかでてこない」
渡「もういい!早く食べて!」
佐「はいはーい」
佐「ねえ翔太?来てー」
渡「え?どこ行くの?」
佐「ちょっと行きたいところ」
渡「え、水族館・・!?」
「行きたかったの~!」
佐「んふ、だよね」
渡「あ、可愛い」
お前の方が可愛いとか思いながら、うんうんってうなずいておいた。
青い照明に照らされた翔太は儚くも美しい。
芸術品みたいで魚よりも翔太を見ている気すらする。
渡「・・?さくま?」
佐「ん??なあに?」
渡「や、なんでもない」
佐「なにそれ、」
「あ、イルカショー見に行く?」
渡「!行きたい!」
あぶな。バレてないよね?
渡「かわいぃ~っ」
イルカをみてかわいいかわいいってテン上げしてる翔太。
きゃぴきゃぴしててめっちゃかわちい。
合羽きてる翔太マジ可愛い。
こどもみたいで。
渡「ん、?ねぇ、さくま??」
佐「ん?なぁに~??」
渡「今日俺のこと見すぎじゃない?」
「疲れてる?」
佐「ぇ”、」
ばっ、バレてた・・?!
佐「え、あ~、そういうことじゃないけど・・・・」
渡「なにそれ、お土産だけ買って帰ろ?」
佐「え?なんで?」
渡「疲れてるでしょ?お家デートにしよ?」
佐「っわ、!ちょっと翔太・・!?」
佐「ねえ俺帰りたくないよぉ・・・」
お土産もちゃちゃっと選んで駐車場。
俺、まだ翔太みてたいのに。
翔太見てたい・・?
ここ水族館なのに??
あー、なんか頭痛いかも・・?
渡「俺いるんだからいいだろ?」
ほんのり赤みを帯びた頬に吸い込まれるようにキスをした。
渡「っへ、さくま・・?//」
佐「あー、翔太ぁ・・・」
渡「佐久間・・!?」
もたれるように倒れてそこからの記憶はない。
渡「あつ、やっぱり・・・」
佐「んぅ”・・しょ、たぁ・・」
起きた?
渡「・・・」
佐「っは、翔太・・!?」
車の中で倒れるように眠った俺の彼氏。
渡「わっ!?ぁ、ごめん」
佐「んぁ、翔太・・?俺の翔太??」
俺の翔太とか言ってんじゃねえよ・・//
これだから病人は・・・。
渡「さくま、離れて・・//」
「体調悪いでしょ?寝とかなきゃ」
佐「やだ、体調悪くないもん!」
渡「だぁめ、熱!あんの!」
佐「うぅ・・」
「じゃあ、翔太も寝る!」
渡「っわ、!?」
佐久間に腰から引っ張られて、ベッドに引き込まれた。
幸いバックハグで済んでるけど、これで明日俺が移ったら堪ったもんじゃないし。
穏やかなデート日和かと思ったら体調崩してんのかよ。
多分本人は気づいてなかっただろうし。
俺のことをぼーっと見つめてたけど、それは本能的に助けを求めてたのかな?
まあ真相は闇に包まれたままなんだけど。
また遊園地にでもデート行きたいなぁ~。
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