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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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注意事項

・この作品はmzyb様、ci様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・猫パロです。

猫視点と、人間(モブ)視点の2つがあります。

・猫×猫の嫌がらせ要素等も含まれます。

・名前のあるモブが出てきます。

名前に意味などは無いです。

ワンクッション





























─────────────

人間が何かを言っている。

左手に持たれたカゴをカーペットの敷かれた床に置き、開いた。

中からオレンジがかった毛色の猫が1匹、飛び出てくる。

くん、と匂いを嗅ぎ周りを見渡す。

周りにいる猫が警戒しながら彼の匂いを嗅いだ。

遠くのソファの下に潜っている俺は、小さく欠伸をした。

俺は、紫がかった毛色の猫だ。

俺はここ、猫の保護施設に来てから数週間経っているが、その間に何匹もの猫が新たにやってきている。

その頻度に驚き、そして俺は人見知りなので、友達ができずにいた。

きっと、あのオレンジ色の猫とも友達になれないのだろう。

そう思い、ぐぐ、と身体を伸ばしていると、人間が俺を掴み、ソファの下から出してしまった。

「やめてください。」

そう頼むが、どうやら人間は猫の言葉を理解してくれないらしい。

久しぶりに俺を見た彼らがこちらに寄ってくる。

「んはは、shpまた隠れんぼしてたん?」

「…うるさい、ut先生に関係ないでしょ。」

けらけら、と笑う青色の猫はut。

ここにいて長い日を過ごしている奴だ。


ドンッ!!

ふと、鈍い音が聞こえて振り返る。

人間が何かを言いながらオレンジ色の猫を持ち上げた。

ああ、殴られたのか。

ここの保護施設には嫌なことに、悪戯好きの猫が多数いて、グループになっている。

そこに何かを言って、目をつけられてしまったのだろう。

あーあ。可愛そうに。

お前、呆気なく逝ってしまいそうだな。

俺はふん、と鼻を鳴らしソファの下へと潜り込んだ。
























───────────────

「…すー、すー…ぅ、ん"?」

「…ぺふ、ぺふー…。」

その晩、寝息が聞こえて目が覚めた。

隣にはオレンジ色の猫がいて、寝ている。

頬に傷ができている、また殴られたのか。

それにしても、寝息が下手くそすぎる。

そう思い、手で口を抑えてみた。

「ぺぶっ…、ぶ、ぅ?」

「ここ、俺ん場所やけど。」

「…ご、ごめんなさい、いい場所だなって、思って、」

ぺしょ、と悲しそうな顔をしてソファの外を見る。

少し震え、怖がっているようだ。

「…お前名前は?ないん?」

「ciです、お爺ちゃんがつけてくれた。」

「ciか。…俺はshpや。つけてくれた人は知らん。」

案外話せることに驚きを感じながら、ソファから出てみる。

ciは怯えながらも慌てて俺の後を付けて出てきた。

「あのねこ、たちは?」

「寝とるやろ。ま、起こさんかったらええでしょ。」

物音を立てないようにカーペットの上を歩き、水の入ったカップをciに差し出す。

「…っ?ん?」

「飲め。どーせアイツらのせいで飲めへんかったんでしょ。」

「は、はい…ありがとうございます、」

ぺちょ、と舌を出して水を飲むのを待つ。

アイツらが来ないように監視をしながら。

「…んくっ、もう、大丈夫です、」

「ん。じゃもう寝ましょ。またあした。」

「…えっ、ぁ、は、はい、」

俺は素早くソファの下に潜る。

そっ、とciを見てみると、どうしようかときょろきょろしていた。

でももう、俺は眠気に勝てる気がしない。

ま、大丈夫でしょ。






























─────────────

「ひぐッ、ぅ…。んんっ、」

「…ん"あ?」

またまた、声に起きた。

ソファの下、と言ってもshpが寝ていた位置とは離れた端の壁際の方に、ciはいた。

小さくまるまって声を漏らしている。

ちら、と外を見てみるとアイツらが既に起きていて、周りにオレンジ色の毛が散らばっていた。

ほんと、何したらあんなに目をつけられるんだか。

俺はciの傍に近寄った。

「またやられたんすか。」

「…ッ、ぅん、」

「はー。ちょっとまってて。」

俺はソファの下から飛び出し、おもちゃ箱からぬいぐるみを取り出した。

そして帰る途中。

「おい陰キャ!」

「…ん?」

「その奥に汚ねえ色したやつがいるはずだ。連れてこい。」

あーあ。最悪だ。声をかけられてしまった。

彼らは身体が大きいからソファの下に入れないとは言え、目をつけられれば出ることが出来ない。

それも困る。

仕方ない。

「わかりました。」


ソファの下に潜ると、俺を怖がり壁際の方に後退りをするciがいた。

俺はぬいぐるみを置き、ciに小声で声をかける。

「ci。ええか。小さい隙間を使って俺から逃げるんや。」

「む、むりだよぉッ、あしおそいもん、!」

「アイツらに襲われてええんか。」

「いやだけどッ、でもshpから逃げきれない、」

「大丈夫。逃がす。信じろ。」

「…ッ、ひくッ、うわぁぁんっ!!!」

ciはかしゃかしゃ、と音を立ててソファから飛び出した。

アイツらよりも前を行き、ciを追いかけるフリをする。

ciは言われた通り、椅子の間や家具の下を使い素早く遠くへ行く。

そのまま安全圏まで。


「なにしてんのきみ。」

「ひぃッ、!」

しまった。

ボスと言われてもいいほど、この施設の中では強いzmに捕まってしまった。

いちばん大きいこのキャットタワーのテッペンは、zmの居場所だった。

俺のミスだ、しくった。

zmよりも小柄なciは、簡単に咥えられている。

「…ひぐッ、もぉ、やぁ"ッ、かえりたい、おうちにかえりたいよぉ、」

ぐすぐすと泣き出したciを、zmはそっと下ろして頭をぽん、と撫でた。

…あれ?優しいな。

「…帰りたいなあ。こんな場所嫌やな。」

「…ぐすッ、ぅぅ、おじいちゃん、、ッ、」

「きみめっちゃ怪我してるやん。だれ?」

「ぇ?」

「だれにやられたん。」

俺はzmのいるキャットタワーを登り、こそっと指を指す。

zmはアイツらを見ると、ciから手を離しキャットタワーの1番上から飛び降りた。

アイツらは怖がって逃げている。

よしよし。作戦通りではないが、成功か。

「shpくん…、ありがと、」

「んーん。」

この俺が、ここまで協力していることを今気がつく。

まあだが、今更引けないからな。

こいつとは、仲良くさせてもらおうかな。

俺は少し嬉しくなり、ついciの頭を撫でてしまった。




















─────────────

「shpくんっ、shpくん、」

「…ぁ"ー?」

キャットタワーの最上階で、寝ていた俺とci。

その間にzmが挟まっていて、こちらを満足気に見ていた。

慌てて退こうとするが、zmは優しく微笑み、そのままでいいと言ってくれた。

「shpくん、にんげんいっぱい、」

確かに騒がしい。

下を見ると、人間が何人もいて、猫と触れ合っている。

猫カフェとしても運営しているここは、人間が来るのだ。

ciはまだ慣れておらず、パニックになっている。

「ci、人間は暴力は使わんけど、構わずに触ってくるから、苦手ならzmさんとこにおりな。」

俺はそれだけ言い、キャットタワーから飛び降りてソファの下に潜り込んだ。

後ろからバタバタと追いかけて来る音が聞こえる。

微笑みが漏れてしまう。

だが、その音が止んだ。

「shpくんっ、!!」

外を覗けばciがチャラそうな女に掴まれていた。


































──────────────

「えーこの子ちっちゃぁ。まじウケる。」

「ちょっとミカぁ。猫は腕掴んで持ち上げちゃダメだってばぁ。かわいそー。」

ここは猫保護施設、または猫カフェだ。

ピチピチ女子高生ギャルの2人は定員が居ないのをいい事に子猫で遊んでいた。

別に猫が嫌いという訳では無い。

どちらかと言えば好きだ。

だが、この歳はどうも悪ふざけ、目立ちたいもの。

一人、ユキはスマホをミカに向けている。

ミカに掴まれた子猫は小さく弱々しく、みぃみぃと鳴いていた。

「うりうり。この子可愛いからアタシほしいなー。」

「保護施設だから貰えるっしょ。」

「やんなー?ま、大人になったら戻すと思うけどー。」

足元に少しガタイの良い猫が集まっている。

ミカは不思議そうに見ていると、その猫が子猫を見ていることに気がついた。

「あー。この子の親ですかぁ?はいはいさーせん。」

そう言って、子猫をぽいっと離すと、途端にガタイの良い猫が子猫に襲いかかった。

ユキは慌ててスマホを向ける。

「親子喧嘩なうー。」

「ウケる。ミカ悪くないでーす。」

スマホにピースを向けてケラケラと笑う。

そのとき。

「ん?あっ!!陰キャ猫ちゃんいまーす!」

ソファから顔だけを出している猫を引っ張り出す。

「陰キャと陽キャのツーショで萌えるー。」

ミカはぷらぷらと猫を揺らす。

猫は静かに唸っていた。


み"ぃぃッ、、


先程よりも小さくなった鳴き声が聞こえてくる。

掴まれていた猫は、素早くミカの腕を引っ掻き、子猫の元へ駆け寄った。

「い"った!このくそねこ!!」

腕を振り上げたミカの足を




数匹の猫が引っ掻く。

そして、子猫の元へと駆け寄って行った。

ガタイの良い猫らはいつの間にか居なくなっていた。

「なによこいつら…っ!」

ミカは手を上げた。

握りしめた拳を上げた。


それが振り下ろされることはなかった。

「すみません、猫への暴力は出禁対象です。出て行って下さい。」

定員が戻ってきたらしい。

そのまま定員は、女子高生を追い出した。

女子高生は文句を言いながらも、そそくさと帰って行った。


震えたciは、周りに集まったshpの友人達の傍で丸まった。

















短すぎですかこれだと

(4000文字


前回のコメントで、連載の方が良いが少し多かったので、連載にしようと思います💪🏻

できるだけ、待たせないように作ります

ですが、今週からテスト週間なので次回は結構遅れちゃうかもです

できるだけ、気になるところで切らないように作りました、作れたと思います🤔🤔


お兄ちゃんがだめならば

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コメント

12

ユーザー

ごめんなさい、関係ない話なんですが、grtnの物語って書いてましたか、!!

ユーザー

oh......尊い…🫠✨ ガチで癒しすぎる

ユーザー
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