テラーノベル
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もはや、どちらがどちらの体温なのか判別がつかないほど、二人の肌は密接に溶け合っていました。童磨は、しのぶの細い指の間に自分の指を滑り込ませ、力を込めて強く握りしめます。かつては冷徹に獲物を追い詰めたその大きな手が、今は壊れ物を扱うような繊細さと、決して離さないという執着を込めて彼女の手を繋いでいました。
「しのぶちゃん……見て。こうして指を絡ませていると、僕たちの魂まで一つに混ざり合っていくみたいだ」
「……本当に、しつこい人……」
しのぶは、繋がれた手から伝わる彼の鼓動に顔を赤らめ、視線を逸らそうとしました。しかし、童磨は空いた方の手で彼女の顎を優しく上向かせ、逃げることを許しません。
しのぶの瞳には、愛しさに翻弄される女の顔が映っていました。彼女は自分でも驚くほど、彼に強く握られている事実に安らぎを感じていたのです。
「あなたのその大きな手……。私を殺すための手だと思っていたのに、今はこんなに優しく、私を突き動かすのですね」
「君が望むなら、何度でも、何度でも……。君が僕の名前を呼び続けてくれるまで、僕は君を愛し続けるよ」
再び重なり合う体。指を固く絡ませたまま、二人は激しく腰を揺らし始めました。結合部から伝わる熱い衝撃が、しのぶの思考を白く塗り潰していきます。
「あ……っ、童磨、さま……っ!」
彼女が彼の名を呼び、背中に爪を立てるたび、童磨は歓喜に震え、さらに深く彼女を貫きました。握り合った手と手は、どれほど激しく動いても決して解かれることはありません。
絶頂の瞬間、二人はお互いの名前を呼び合いながら、一つになったまま深い悦楽の果てへと堕ちていきました。そこにあるのは、憎しみを完全に上書きしてしまった、狂おしいほどの純愛だけでした。
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